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一般常識

「都」「道」「府」「県」の違い

「都」「道」「府」「県」の違い

都・道・府・県の違い

「都道府県」という言葉は、日本の自治体の呼び方としておなじみです。その一方で、なぜこうした呼び方の違いがあるのか?といった疑問が湧く人もいるでしょう。しかし、こうした問いにきちんと答えられる人は、そう多くはないはずです。

そこで今回は、「都」「道」「府」「県」の意味と違いについて、詳しく解説していきます。

都とは

「都」とは、日本の地方自治体の区分の1つで、「道」「府」「県」に並ぶものです。読み方は「と」になります。

「都」は、具体的には「東京都」のことを指しています。地方自治体における「都」は東京のみに限られており、この点は「府」「県」との大きな違いとなっています。また「都」は、「東京都」を略した言い方でもあります。

「東京都」が制定されたのは、1943年(昭和18年)です。それまでは「東京府」と呼ばれる地域と、その中心地域である「東京市」に分かれていましたが、この年に両者が合併して「東京都」が誕生しました。以来、「東京都」は現在まで、日本の首都としての機能を担う存在となっています。

道とは

「道」もまた、地方自治体の区分の一種です。読み方は「どう」になります。「道」も「都」と同じく、1つの地域しか指しません。その地域とは、「北海道」のことです。

「道」は、他の自治体区分である「都」「府」「県」とは、成り立ちに違いがあります。「都」「府」「県」は、基本的に江戸時代までの「藩」などの地方区分を、明治以後にそのまま置き換えたものです。一方、当時「蝦夷地(えぞち)」と呼ばれていた「北海道」は、明治初期の時点では支配体制があいまいな地域でした。それを1869年(明治2年)に「北海道」と改称して、政府による支配体制を整備していったという経緯があります。
当時の「道」は、単に「北海道」という地名の一部と認識されていましたが、現在では「県」などと同じく、自治体区分の名称の一種となっています。

府とは

「府」も、地方自治体の一種にあたる区分です。読み方は「ふ」となります。「府」には「役所」や「政庁」などの意味がありますが、「行政区画」の意味もあります。「府」と呼ばれる地域は現在2ヵ所で、「大阪府」と「京都府」がそれにあたります。

地方制度としての「府」の呼称は、日本では江戸時代まで使われていませんでした。初めて登場したのは明治元年(1868年)で、江戸幕府がそれまで直轄領としていた地域を明治政府が引き継いだ際、東京、大阪、京都の3都市を「府」と呼ぶようになったという経緯があります。その際「県」も制定されましたが、両者の違いは、地域としての重要度にあります。その後東京が「東京都」となったため、「府」の付く地域は「大阪」「京都」の2ヵ所となりました。

県とは

「県」もやはり、地方自治体の区分を表す呼称の一種です。読み方は「けん」となっています。
「県」は中国で古くから用いられてきた地方区分で、律令以前の日本でも、「あがた」としてこの字が使われていました。現在日本で「県」と呼ばれる地域は、全国で43ヵ所あります。

現在使われている形の「県」が登場したのは、前述のように明治元年です。この時点は、以前の幕府直轄地で、「府」となった都市以外の地域を指していました。「県」と「府」の違いは、これも前述のように、都市としての重要度の差にあります。その後、廃藩置県によってそれまでの「藩」が「県」に置き換えられるなどして、基本的に現在の「県」へと整備されていきました。