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「適正」と「適性」の違い

適正と適性の違いとは

適正と適性の違いとは

「適正」と「適性」は、どちらも「てきせい」と読む言葉です。それでは、個人の能力を量る際の「てきせい検査」という漢字には、「適性」と「適正」のどちらを使うべきかお分かりでしょうか。
これらの違いは知っているようでいて、いざ使おうとすると混乱してしまう、という人も多いでしょう。

そこで今回は、「適正」と「適性」の意味の違いについて、詳しく説明していくたいと思います。

適正とは

適正とは、文字通り「正しく適している」という意味の言葉です。ものごとが適当かつ正しい様を表します。具体的には、「適正な手段」「適正な手続き」「適正さを欠く」といった具合に使われます。

例えば、「適正価格」などという場合は、ある物の価格が通常考えられる範囲の、最も常識的な数字であることを指しています。つまり、原価や利潤を考慮に入れた上で、通常よりも高かったり、あるいは低すぎるといった値段ではないことを示しているわけです。

このように、適正は「ものごとが正しい状態にある」ことを指すようになっており、個人の能力については関係がありません。この点は、次に説明する「適性」との大きな違いになります。

適性とは

適性とは、人間一人一人が持つ、ある分野に対して適応できる可能性を言います。具体的な使い方としては、「職業適性」「適性検査」「適性を欠く」といったものがあります。

適性は、学習や職業、運動、芸術といったさまざまな分野に存在するとされています。特に難易度の高い分野ほど、適性の有無が問題になり、厳しい評価基準が設けられます。
例えば野球などのスポーツの場合、先天的な運動能力を含め、練習での上達具合や試合での成果なども勘案した上で、適性が評価されることになります。

適性は、能力のみを指して言う場合もありますが、対象分野に対する態度や意識を含めることも多くなっています。つまり、単に能力があるだけでなく、その分野に積極的で肯定的な意識を持てるかどうかも、適正を量る上で重要なポイントになります。

このように、適性は適正と違い、「正しさ」は問題とされません。あくまでも、「個人の向き不向き」に関する言葉となっています。ですので、「適正検査」という言い方は間違いということになります。