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一般常識

「田んぼ」「畑」の意味と違い

「田んぼ」「畑」の意味と違い

「田んぼ」「畑」の意味と違い

「田んぼ」と「畑」の2語は、私たちが小さい頃から慣れ親しんできた言葉です。しかし、どちらも食べ物を栽培する土地であることは分かっても、両者の詳しい定義や違いについて知っているという人は、意外に少ないかもしれません。何となく「田んぼ」はコメを作り、「畑」はそれ以外の野菜などを作るというイメージがありますが、果たしてそれは正しいのでしょうか。

今回は、「田んぼ」と「畑」の正確な区分が知りたいという人のために、それらの意味や違いについて解説していきたいと思います。

「田んぼ」とは

田んぼ

「田んぼ」とは、「水をたたえて農作物を栽培できるようにした耕地」という意味の言葉です。「水田」や「田」とも呼ばれます。
「田の表面」を意味する「田面(たのも・たおも)」の音が変化して、「田んぼ」という呼び方になったと言われています。「田圃」の表記がされることがありますが、これは当て字であり、正式なものではありません。ちなみに「でんぽ・でんぼ」と読む場合の「田圃」は、「田畑」を意味します。

「不動産登記事務取扱手続準則」における「田」の定義は、「農耕地で用水を利用して耕作する土地」となっています。つまり用水を使って農作物を栽培している土地は、すべて「田んぼ」と呼べることになります。この点は、後述する「畑」との大きな違いになります。

「畑」とは

畑

「畑」とは、「作物を栽培する土地で、湛水(水をたたえること)灌漑しないもの」という意味の言葉です。「畑」という字は国字(日本特有の字)であり、「水田」や「田」に対する言葉として作られました。「畠」と書く場合もありますが、こちらも同じく国字です。ちなみに中国では、農地一般は普通「田(田地)」と呼ばれており、日本で言う「畑」も「田」に含まれます。

「田んぼ」との違いは、簡単に言えば、「用水を利用するかしないか」という点にあります。「田んぼ(田)」が「農耕地で用水を利用して耕作する土地」を指すのに対し、「畑」は「農耕地で用水を利用しないで耕作する土地」を指すと法律で定義されています(不動産登記事務取扱手続準則68条)。
つまり「田んぼ」と「畑」は、栽培する作物の種類ではなく、「水を使うかどうか」によって区別されるということになります。

「田んぼ」「畑」の意味と違い

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