一般常識
「竹」「笹」の意味と違い
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「竹」「笹」の意味と違いとは
「竹」と言えば、さまざまな道具の材料や観賞用などとして、日本人には古くからなじみの深い植物です。一方、これとよく似た植物に「笹」がありますが、両者は一体どの点が異なるのでしょうか。改めて考えてみると、非常に分かりにくい問題です。
そこで今回は、「竹」と「笹」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
「竹」とは
「竹(たけ)」とは、「イネ科タケ亜目の多年生植物の総称」という意味の言葉です。地下茎は長く横に這っており、地上茎はまっすぐ上に伸びる形状をしています。茎には複数の節があって、節と節の間は中空となっています。節の部分からは枝が出て、披針形(細長くて先がとがり、元がやや広くなった形)の葉をつけます。花は通常数年から数十年の周期で開き、地上茎は開花の後枯死します。地上茎から出た若芽は「竹の子」と呼ばれており、食用にされます。
世界中に広く分布しており、日本でも本州や九州など幅広い地域で見られます。「マダケ」「モウソウチク」「ハチク」などの種類があります。
「竹」と「笹」の主な違いは、大きさにあります。どちらもイネ科タケ亜目の多年生植物ですが、一般的にはそのうち大型のものを指して「竹」と呼ぶようになっています。
「笹」とは
「笹(ささ)」とは上で述べたように、「イネ科タケ亜目の多年生植物」を意味する言葉です。一般的には、そのうち小型の種類のものを言います。「笹」の字は、「竹」と「木の葉」の象形から成っており、「小さな竹」を意味します。日本に多く繁殖しており、「クマザサ」や「チマキザサ」などの種類があります。
このように、「竹」と「笹」は主に大きさで使い分けられており、それ以外の明確な違いはありません。一方、茎を利用するものを「竹」、葉を利用するものを「笹」と呼んで区別したとも言われています。また、植物学的には、竹の子の皮が生長につれて落ちるものを「竹」と呼ぶのに対し、「笹」は皮がいつまでも茎についているものを指すという違いがあります。
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