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一般常識

「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の意味と違い

「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の意味と違い

体制・態勢・体勢・大勢の意味と違いとは

「たいせい」と読む熟語は多くありますが、その中でも間違いやすいのが、「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の4つでしょう。「“たいせい”を整える」と書く場合、「体制」なのか「態勢」なのかで戸惑ったという人は少なくないはずです。きちんと使い分けるには、それぞれの意味合いをしっかりつかんでおく必要があります。

今回は、「体制」「態勢」「体勢」「大勢」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて解説していきましょう。

体制とは

体制

「体制」とは、「各部分が統一的に組織され、全体として1つのまとまりをなしている状態」という意味の言葉です。具体的には、「経営体制の見直し」や「臨戦体制を取る」のように使われます。

「体制」にはこのほかに、「社会が一定の原理により組織立てられている状態」という意味もあります。簡単に言えば、「社会の仕組み」や「政治支配の形式」の意味で、「資本主義体制」や「幕藩体制」、「封建体制」のように使われます。また、「その時代の社会を支配する権力」という意味もあり、この場合は「体制に屈する」「反体制運動を繰り広げる」のように使われます。

「態勢」や「体勢」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

態勢とは

態勢

「態勢」とは、「あるものごとや情勢に対して取る構え」という意味の言葉です。何らかの事態に対応するための準備がととのっている様を言います。「敵襲に備えて臨戦態勢を整える」「万全の態勢で臨まなくてはならない」「受け入れ態勢はもう整っている」のように使われます。

「態勢」の「態」は「ものごとの様子」や「身振り」などを意味し、「勢」は「様子」や「活動する力」を意味しています。

「態勢」と「体制」は、使い方が似た部分もありますが、次のような違いがあります。すなわち、「態勢」が「あることに対する準備や身構え」を指すのに対し、「体制」は「整った状態」や「秩序だった仕組み」を指すという点です。つまり、「態勢」は一時的な準備や反応について使われますが、「体制」は持続的な組織や制度について使われるようになっています。

体勢とは

体勢

「体勢」とは、「からだの構え」という意味の言葉です。何かをしようとするときの、身体の姿勢を言います。「着地に備え体勢を整える」「体勢を崩して自転車ごと転んだ」「不利な体勢からの見事な逆転」のように使われます。

「体勢」の「体」は「からだ」を表し、「勢」は前述のように、「ありさま」や「様子」「ちから」などを表しています。

「体勢」と「体制」の違いは明らかで、「体勢」には「組織」などの意味合いはありません。「態勢」とは使い方が似ているところもありますが、「体勢」が「姿勢・フォーム」を指すのに対し、「態勢」は「対応・準備」を指すという違いがあります。

大勢とは

大勢

「大勢(たいせい)」とは、「ものごとの一般的な傾向」という意味の言葉です。あるものについての、大まかな流れや状況を指します。「すでに試合の大勢は決した」「否定的な意見が大勢を占める」のように使われます。

「大勢」にはこのほかに、「世の中の形勢」といった意味合いもあります。この場合は、「社会の大勢に従うしかない」のように使われます。また、「大きな権勢」という意味合いもあり、この場合は「大勢による抑圧」のような使い方になります。

「大勢」は「人数が多いこと」という意味合いで使うこともありますが、この場合は「おおぜい」と読むことが多くなっています。

このように、「大勢」は「形勢」の意味合いで使うということを憶えておくと、「体制」や「態勢」などとの違いが明確になります。