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一般常識

「立ち往生」「渋滞」の意味と違い

「立ち往生」「渋滞」の意味と違い

「立ち往生」「渋滞」の意味と違い

交通関連のニュースを見ていると、時々「立ち往生」という言葉を聞くことがあります。雪や事故などで車の流れがつかえた時に使われますが、似たような状況を指す言葉としては、「渋滞」というものも耳なじみがあります。普段は何となく同じ意味として捉えがちな2つの言葉ですが、細かい区別のポイントなどはあるのでしょうか。

今回は、「立ち往生」と「渋滞」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「立ち往生」とは

立ち往生

「立ち往生(たちおうじょう)」とは、もともとは「立ったまま死ぬこと」を意味する言葉です。「往生」は「現世を去って浄土に生まれること」を意味する仏教用語で、一般には「死ぬこと」の意味で用いられます。「立ち往生」という言葉は、武蔵坊弁慶の死にざまが仁王立ちの姿だったという「義経記」の記述から生まれました。

上の意味から派生して、「立ち往生」は「ある地点で止まったり行き詰まったりして、どうにもできなくなること」という意味でも使われます。この場合、「積雪のせいで車列が立ち往生している」のように使われます。

2番目の意味の「立ち往生」と「渋滞」の違いは、「少しでも動けるかどうか」という点にあります。「渋滞」が一応動きは見せるのに対し、「立ち往生」は通常、「全く動けない状態」を指して使われるようになっています。また、「立ち往生」の語は交通用語としての定義がない点も、「渋滞」との使い分けのポイントになります。

「渋滞」とは

渋滞

「渋滞(じゅうたい)」とは、「ものごとがすらすらとはかどらないこと」「とどこおって進行しないこと」という意味の言葉です。「手続きが渋滞してなかなか終わらない」などのように使われます。

一方、交通用語としての「渋滞」は、次のように定義されています。NEXCO西日本によると、「時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態」が「渋滞」に該当します。

つまり前述のように、車などに対して使う場合の「立ち往生」との違いは、「多少でも動けること」にあると言えます。「渋滞」の場合、きわめてゆっくりでも車列は動いている点が特徴です。また、「渋滞」は交通用語として定義されている点も、「立ち往生」との違いになります。

「立ち往生」「渋滞」の意味と違い

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