一般常識
「立ち合い」「立ち会い」の意味と違い
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「立ち合い」「立ち会い」の意味と違い
「たちあい」という言葉は、日常のさまざまな場面で使われるものです。一方、その漢字表記は「立ち合い」と「立ち会い」の2種類に分けられますが、これらの違いがよく分からないという方も多いでしょう。一見同じ内容を表しているように見えますが、実際にはこれらは全く異なっており、場面に応じて使い分けることが可能です。では、一体どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「立ち合い」と「立ち会い」の意味や違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
「立ち合い」とは
「立ち合い」とは、「双方から出て向かい合うこと」を意味する言葉です。また、「出あって勝負を争うこと」も指します。「真剣での立ち合いはあまりにも危険だ」などのように使われます。「立合い」と書かれる場合もあります。
「立ち合い」はまた、「相撲で、両力士が仕切りから立ち上がる瞬間の動作」の意味も持ちます。この場合は、「立ち合いからの一気の攻め」「立ち合い不成立」などのように使われます。さらにこの他に、「田楽などで共演すること」という意味も含まれます。
「立ち合い」と「立ち会い」は、読み方は同じでも意味は全く違います。「立ち会い」については後述しますが、「立ち合い」は主に、武道や相撲などで向かい合って勝負をすることについて使われる点が特徴となっています。
「立ち会い」とは
「立ち会い」とは、「その場にいて物事の成り行きや結果を見守ること」という意味の言葉です。また、そうしたことを行う人についても言います。「関係者の立ち会いは禁止されている」「専門家の立ち会いの下で検証が行われた」などのように使われます。
「立ち会い」はまた、「証券取引所で、会員が売買を行うこと」の意味も持ちます。現在は売買処理はコンピューターで行われ、担当者が実際の場所に立ち会うことはありませんが、かつての名残りで「立ち会い=売買」の意味で使われています。
「立ち会い」と「立ち合い」は、このように全く異なる言葉で、明確に使い分けることができます。「立ち会い」は「その場で事の成り行きを見届ける」などを意味する言葉で、勝負に関する用語ではありません。ですので、「立ち会いで待ったをかける」などの使い方は、間違いということになります。
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