HOME>一般常識>「推奨」「奨励」「勧奨」「推薦」の意味と違い

一般常識

「推奨」「奨励」「勧奨」「推薦」の意味と違い

「推奨」「奨励」「勧奨」「推薦」の意味と違い

「推奨」「奨励」「勧奨」「推薦」の意味と違いとは

「推奨」「奨励」「勧奨」「推薦」の4語は、いずれも「人に何かをすすめる」という意味合いで共通しています。ただ、それぞれが使われる場面には、微妙な違いがあるのが実情です。では、これらはどのような点で使い分けられるのでしょうか。

今回は、「推奨」「奨励」「勧奨」「推薦」の意味と違い、使い分けのポイントについて探っていきましょう。

「推奨」とは

推奨

「推奨」とは、「すぐれている点を挙げて、人にすすめること」という意味の言葉です。あるものやことについて、他人にそのすぐれた点を指摘し、それらを行ったり選んだりすることをすすめることを言います。読み方は「すいしょう」で、「市民に図書館の利用を推奨する」「知人が口をきわめて推奨していた映画だが、観てみるとそれほどでもなかった」のように使われます。

「推奨」の「推」は、「押し上げる」「下から上へすすめる」の意味を表し、「奨」は「はげます」「すすめる」を意味しています。

「奨励」「勧奨」と字は共通していますが、意味合いには微妙な違いがあります。「推奨」の場合、すすめるのが「ある行為や商品(本や映画、食べものなど)」である点が特徴です。

「奨励」とは

奨励

「奨励」とは、「あることがらを良いこととして、それをするように人にすすめること」という意味の言葉です。読み方は「しょうれい」で、「この学校では、生徒に盛んにスポーツを奨励している」「厚生労働省は、雇用環境の整備などを目的として、一定の要件を満たした事業主に対し奨励金を交付している」のように使われます。

「奨励」の「励」という字は、「はげます」「気持ちが奮い立つようにしてやる」の意味を持ちます。

「推奨」とは「何かを人にすすめる」という意味で違いはありませんが、すすめる対象やニュアンスには違いがあります。「推奨」が商品や行為について使われ、すすめる側とすすめられる側に特に立場の違いがないのに対し、「奨励」は主に研究や事業について使われ、すすめる側がすすめられる側より立場が上である点で使い分けられます。

「勧奨」とは

勧奨

「勧奨」とは、「そのことをするようすすめ励ますこと」という意味の言葉です。読み方は「かんしょう」で、「国民に貯蓄を勧奨する」「先日会社から、突然退職勧奨を受けた」のように使われます。

「勧奨」の「勧」という字は、「何かをさせようと働きかける」を意味しています。

「勧奨」と「奨励」は、意味の違いが分かりづらいところです。ただ、「奨励」よりも「勧奨」の方が、使われ方の幅が狭いという特徴があります。「勧奨」の場合、「退職勧奨」や「納税勧奨」、「受信勧奨」などといった使われ方をすることが多く、「スポーツを勧奨する」などの使い方は、ほとんどされないようになっています。

「推薦」とは

推薦

「推薦」とは、「人や物などを、それがすぐれているとして他人にすすめること」という意味の言葉です。読み方は「すいせん」で、「君の能力を見込んで、チームリーダーに推薦しておいた」「友人に推薦された本をようやく手に入れた」「転職するにあたっては、前の職場の推薦状があると有利だ」のように使われます。

「推薦」の「薦」の字は、「採用や採択をはたらきかける」を意味します。

「推薦」と「推奨」は近い意味を持ちますが、いくつかの点で違いがあります。「推奨」が「物や行為」について使われるのに対し、「推薦」は「人(団体)や物」に対して使われるようになっています。例えば、「散歩を推奨する」という言い方はできますが、「散歩を推薦する」という言い方はされません。また、「推薦」は「推奨」より身近な表現で、使われる機会が多い点も異なります。