一般常識
「蘇生」と「甦生」の意味の違いと読み方

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「蘇生」と「甦生」の意味の違いと読み方とは
「蘇生」は、「心肺蘇生」などの用語でよく見かける熟語です。一方これと同じような意味合いで、「甦生」という熟語を目にすることもあります。果たしてこの2つに、意味の違いなどはあるのでしょうか。使い分けが可能かどうかについても気になるところです。
そこで今回は、「蘇生」と「甦生」の意味や違いなどについて解説していきたいと思います。
「蘇生」とは
「蘇生(そせい)」の意味は、2つあります。1つは、「呼吸が止まっていた人が息を吹き返すこと」というもので、気を失っていた人が意識を取り戻したり、生き返るなどすることを指します。この場合は、「救命処置で心肺蘇生法を実施する」「適切な処置のおかげで、患者は無事蘇生した」のように使われます。
もう1つの意味合いは、「活気を失っていたものが勢いを取り戻すこと」というものです。この場合は、「新しい人材を入れることで、組織を蘇生させる」「久しぶりの雨で、森の植物はすっかり蘇生した」のように使われます。
「蘇生」の「蘇」の字は、本来は「しそ」などを表しますが、後に「よみがえる」の意味も加わりました。
「甦生」との意味の違いは、特にありません。どちらも同じ内容を示しています。ただ、あえて違いを挙げるなら、「蘇生」は「心肺蘇生」など、医療関係の用語としてよく使われるという特徴があります。
「甦生」とは
「甦生」の意味は、上で述べたように、「蘇生」と違いはありません。やはり、「呼吸が止まっていた人が息を吹き返すこと」や「活気を取り戻すこと」を指しています。読み方は「そせい」が正しく、「こうせい」と読むこともあるものの、これは慣用読み(一般に通用するが不正確な読み)となっています。
「甦生」の「甦」の字は、「よみがえる」「生き返る」を意味しています。
このように、「甦生」と「蘇生」に意味の違いはないため、基本的にどちらの語を使ってもOKです。ただ、上記のように医療関係においては、一般的に「蘇生」の語が使われることが多くなっています。この点を踏まえると、使い分ける際に便利でしょう。
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