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「それに伴い」の意味とは?使い方、例文、類語など

「それに伴い」の意味とは?使い方、例文、類語など

それに伴いの意味とは?使い方、例文、類語など

「それに伴い」と言った表現を頻繁に使用してしまっている方もいるとは思いますが、「それに伴い」と言った表現には敬語が存在しないため上司やお客様など目上の方に対して使用してしまうと失礼にあります。

ここではそんな「それに伴い」と言った表現の意味や使い方、類語についてご紹介していきます。

それに伴いの意味

「それに伴い」は、「それに」と「伴い」から成る言葉です。「それに」は接続後の一種で、「そのうえ、それに加えて」「そうであるのに」といった意味の他に、「それにより、その結果」といった意味があります。ここでの意味合いは、後者のものになります。
一方「伴い」は、ワ行五段活用の動詞である「伴う」の連用形です。「伴う」の意味には、「一緒に行く、引き連れて行く」というものの他に、「あることがらに応じて生じる」といったものがあり、こちらも後者の意味が当てはまります。

これらのことを考え合わせると、「それに伴い」という言葉は、「あるものごとが生じた結果に応じて、別のものごとが生じる」または「あるものごとと並行して、別のものごとも一緒に起こる」という意味があることになります。

「それに伴い」の使い方や例文については、この後詳しく説明しましょう。

それに伴いの使い方・例文

「それに伴い」の大まかな意味については、上で見た通りです。しかし、詳しい使い方については少々分かりづらいところなので、より細かく説明していきましょう。

「それに伴い」という表現はさまざまな場面で使われますが、接続詞としての機能により、2つの出来事を関連付ける際に用いられるようになっています。「Aという出来事があり、それが起きた結果として別のBという出来事が起こる」、もしくは、「Aという出来事と同時に、Bという出来事も起きている」という具合です。この「Aという出来事」が、「それに伴い」の「それ」に当たっており、「それ」が表すものごとは、状況によってそれぞれ異なります。具体的には、「1㎞先の道路で事故が発生しています。それに伴い、現在こちらで渋滞が発生しています」といった使い方がされます。

その一方で、ビジネス用語として使う場合には、ある程度使い方のパターンは決まっています。「それ」が表すものに関しても、主に「契約」を指すことがほとんどです。そのことを踏まえた上で、「それに伴い」のシチュエーションごとの例文について見ていきましょう。

Bが相手への要望や注意を表す場合

「それに伴い」の後に続くBの部分が、相手に対する要望・注意であるという使い方です。このパターンは、ビジネスにおいては最も使う頻度の多いものになります。では、例文を見てみましょう。

  • 例文:この度は弊社とご契約いただき、まことにありがとうございます。それに伴いまして、期日までに指定の口座へのご入金をお願いいたします
  • 例文:まことに勝手ながら、明日の営業時間を17時までに短縮させていただきます。それに伴い、受付時間も15時までとさせていただきますのでご注意ください

Bが相手への許可やこちらの義務を表す場合

「それに伴い」の後に続く部分が、相手への許可やこちらの義務を表す場合の使い方です。先のパターンより使う頻度は少ないものの、重要な言い回しであることは変わりません。以下の様な使い方を覚えておくと便利でしょう。

  • 例文:先日行われた試験の結果、合格と判定されました。それに伴い、貴殿の昇給を認めます
  • 例文:弊社とご契約いただきありがとうございます。それに伴いまして、順次納品作業を進めてまいりますのでよろしくお願いいたします

Bが瑕疵や罰則を表す場合

「それに伴い」の後に続く部分が、相手の瑕疵や、それに基づく罰則に関する話題であった場合の使い方です。こちらはあまり望ましくないシチュエーションではありますが、実際には契約書などで頻繁に使われる使用法となっています。具体的な用例は、以下のようになります。

  • 例文:万が一契約不履行ということになりました場合、それに伴い貴社には罰則金が発生いたしますので、あらかじめご承知ください
  • 例文:契約内容に不備があることがわかりました。それに伴い契約内容の見直しをさせていただきます

それに伴いの敬語表現

「それに伴い」は、前述のように「しかし」や「だから」などの接続詞と同類ですが、これらに敬語が存在しないように、「それに伴い」にも敬語に相当する言い方はありません。しかしその代わり、やや丁寧な言い方に変えることはできます。具体的には、「それに」「伴い」を、それぞれ「そちらに」「伴いまして」と変えるといった具合です。こうすることで、「それに伴い」は「そちらに伴いまして」と変更でき、前者よりも丁寧で相手を敬う印象を持たせることができます。

また別の丁寧な表現として、「つきましては」というものも挙げられます。「それに伴い」と完全に同じ意味ではありませんが、場合によってはこちらと言い換えることで、敬語表現の代わりにすることができます。

それに伴いの類語・言い換え

従って

「従って」も「それに伴い」同様、接続詞の一種になります。意味は「だから」「なので」「ですので」といったもので、前の出来事を受けて後の出来事が生じる際に使われます。「なので」や「ですので」は、口頭では使っても問題ありませんが、文書やメールでは失礼に当たります。そのため、こうした際は「従って」に変えるのが適当でしょう。「それに伴い」と意味は完全に同じではありませんが、近い表現ですので、場合によっては言い換えも可能です。使い方の例としては、「当方には過失はございません。従いまして、賠償する必要もございません」などとなります。

それにより

こちらも接続詞の一種で、「Aという事態の結果としてBという事態が起こる」という意味を持つ言葉です。「それに伴い」と一部の意味は同じですが、やはり完全に同一ではありません。そのため、言い換えの範囲は限定されます。使い方としては、「貴社の行為に契約違反が認められます。それにより、本契約を無効といたします」などとなります。

最後に

以上、「それに伴い」の意味と使い方について説明してきました。
「それに伴い」は、前に言及したことがらの結果として、別のことがらが発生したということを説明する際、その関係をつなぐ機能を持った言葉です。ビジネスシーンでは頻出する表現で、文書やメール等で使う機会が多くなっています。しかし、多用すると文章全体のバランスが悪くなるので、適宜「従って」などの類語を使い分けるなどの工夫が必要です。