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一般常識

それで・そこで・そして・だから・そのため・よって・したがっての違い

それで・そこで・そして・だから・そのため・よって・したがっての違い

「それで」「そこで」「そして」「だから」「そのため」「よって」「したがって」の違い

言葉を話したり書いたりする際、頻繁に必要になるのが「接続詞」です。一口に接続詞といっても、さまざまな種類があり、しかも似た働きをするものも少なくありません。場面によってどれをどう使い分けるべきなのか、混乱してしまうという人も多いでしょう。

そこで今回は、「それで」「そこで」「そして」「だから」「そのため」「よって」「したがって」という7つの接続詞について、それぞれの意味や違いを詳しく解説していきます。

それで

「それで」は接続詞の一種で、前に述べたことがらを受け、それを理由にしてあとのことがらを導き出す場合に使われます。もしくは、前に述べたことがらを受けた後で、話題を別の方向に向けたり、あるいは相手に話の続きを促すといった際にも使われます。
前者の意味の場合には、「疲労を感じた。それで、少し休んだ」などのように使い、後者の意味の場合には、「それで、さっきの話の続きは?」などのように使います。

「そこで」などとの違いで言うと、「それで」の場合は、後の段で語られる内容が話し手の選択でできる行為であることが特徴となっています。この点については、後述するような「だから」などとは若干性質が異なります。

そこで

「そこで」も接続詞の1つで、前に述べたことがらが原因や理由となり、その後述べることがらが起こることを示す機能があります。
具体的な使い方としては、「彼は落ち込んでいた。そこで、遊びに誘った」のようになります。この場合は、「そういうわけで」や「それゆえ」と同様の意味合いです。また、話題を他に転じる意味でも使われ、この場合は「さて」などと同様の意味合いとなります。

「それで」との違いで言うと、「そこで」は前段の件を解決するために後段で意志的な動作を行う際に使われ、前段と後段には、必ずしも客観的な因果関係はありません。この点は、客観的・論理的な叙述の際に使われることが多い「それで」との、大きな違いとなっています。

そして

「そして」も接続詞の一種です。前に述べたことがらを受け、続いて起こることがらについて述べる際に使われます。
具体的には、「空が暗くなった。そして、雨が降り出した」などのように使います。「そうして」とも表記され、「それから」と同じ意味を持ちます。もう1つの働きとしては、前に述べたことがらの後に、さらに何か付け加えるというものがあります。この場合は、「さらに」などと同じ意味合いになります。

「そして」の特徴としては、前段と後段が相互に関連しているという点があります。前の例で言うと、「空が暗くなった」ことと「雨が降り出した」ことは、互いに関連した事象です。この点は、前後の話が客観的につながらないこともある「そこで」との違いに挙げられます。

だから

「だから」の働きは、前に述べたことがらを理由として、後に述べる件が順当に起こるべき内容であることを示すというものです。「そんなわけで」や「それゆえ」と同じ意味を持ちます。
具体的には、「自転車がパンクした。だから歩いてきた」などのように使います。

「だから」の特徴は、前段が必ず、後段の直接の理由や原因になっているという点にあります。これも例文の内容で言うと、「自転車がパンクした」ことが原因となり、「歩く」という行為が行われています。この点は前述のように、必ずしも論理的な因果関係は示さない「そこで」との違いに挙げられます。

また、比較的話し言葉として使われることが多いという点も、「だから」の特徴に挙げられます。

そのため

「そのため」もまた、前のことがらを原因・理由として、後のことがらが起こる時に使われる接続詞です。この意味においては、「だから」と同じ「順接」の役割を果たします。
使い方は、「その日彼は仕事だった。そのため、パーティーには参加できなかった」のようになります。

「だから」との違いで言うと、「だから」は常に主観で語る時に使うのに対し、「そのため」は、ものごとを客観的に述べる際に使われるようになっています。分かりやすく言えば、「だから」は語り手自身の感想や体験を語る際の言葉で、「そのため」は事実について語る際の言葉ということになります。この点は、両者の性質の大きな違いとなっています。

よって

「よって」は、前の段で語られてきたことの帰結として、後の段の内容があるということを示すための接続詞です。このような性質から、「帰結の接続詞」や「因果の接続詞」などと呼ばれます。漢字では「因って」などと書き、漢文の「因」の訓読(因りて)に由来しています。
具体的には、「りんごは果物である。よって、みかんの同類と言える」のように使われます。

大まかな役割としては、「だから」や「そのため」とほとんど違いはありません。その一方で、ニュアンスや使い方は異なります。「だから」や「そのため」は口語でも使われますが、「よって」は文語として使われることがほとんどです。この点は、他と区別される大きな特徴と言えるでしょう。

したがって

「したがって」もまた、前の段の論理的帰結として、後の段が起こるということを示す接続詞です。動詞「従う」の連用形に、接続助詞の「て」が付いた言葉になります。「これは有名なアーティストの作品だ。したがって高額な値段が付いている」などのように使われます。

「したがって」と「よって」は、ほとんど同じ働きを持つ言葉で、意味合いに違いはありません。どちらも話し言葉より、書き言葉として使われることが多い点も同様です。強いて違いを挙げるとすると、「よって」の方が「したがって」より、後の文章を強く印象付ける効果があると言えます。そのため論文などでは、中間的な結論の場合に「したがって」を使い、大きな結論を述べる際には、「よって」を使うという傾向があります。