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一般常識

「忖度」「斟酌」の意味と違い

「忖度」「斟酌」の意味と違い

「忖度」「斟酌」の意味と違い

「忖度」という言葉は、森友学園問題をきっかけに注目されて以来、すっかり一般的な言葉となりました。しかし、その使われ方を見ていると、「斟酌」との違いが分かりづらいと感じる人も多いでしょう。どちらも「他人の心中を察する」といった意味合いを持ちますが、本来この2つの言葉は完全に同じというわけではありません。では、この2語は、具体的にどのあたりが違っているのでしょうか。

今回は、「忖度」と「斟酌」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてくだい。

「忖度」とは

忖度

「忖度」とは、「他人の心中やその考えなどを推し量ること」という意味の言葉です。「忖」と「度」は、どちらも「はかる」を意味する漢字となっています。読み方は「そんたく」で、「この絵の作者の意図について忖度する」「得意先の意向をもっと忖度すべきだった」のように使われます。類語には、「推量」や「推測」、「推察」などがあります。

「斟酌」とは、「相手の心情を考慮する」という意味合いで共通しますが、「行動を伴うかどうか」という点に違いがあります。本来の「忖度」の意味では、相手の心を推し量るだけで、行動は伴わないのが特徴となっています。しかし、最近の「忖度」の使われ方だと、行動まで伴うケースが多くなっており、「斟酌」との違いはほとんどなくなっているのが実状です。

「斟酌」とは

斟酌

「斟酌」とは、「相手の事情や心情をくみ取ること」という意味の言葉です。また、くみ取ってほどよく取り計らったり、手加減することなどについても言います。「斟」も「酌」も「くむ」を意味し、もともとは「水や酒をくみ分ける」の意を表しますが、現在は前述の意味で使われるのが通常です。読み方は「しんしゃく」で、「審査に斟酌を加える」「まだ経験が浅いことを斟酌して、今回のミスは大目に見よう」のように使われます。また「斟酌」には、このほかに「あれこれ照らし合わせて取捨すること」「言動を控えめにすること」といった意味もあります。

「忖度」との違いは、上で述べたように、「行動を伴う」という点にあります。「斟酌」の場合は相手の心を推し量るだけでなく、そのあとの具体的な計らいについても意味に含むところが特徴です。前述したように、近年は「忖度」も同じような意味合いで使われていますが、本来はこうした違いがあることは、踏まえておいた方が良いでしょう。

「忖度」「斟酌」の意味と違い

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