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「即する」と「則する」の意味と違い

「即する」と「則する」の意味と違い

「即する」「則する」の意味と違いとは

「~に“そく”する」という言葉を漢字で表すとき、「即する」と「則する」の2つの表記が思い浮かびます。この2つはどちらも似たような印象がありますが、具体的にはどういった点が違うのでしょうか。それぞれの詳しい意味合いが知りたいところです。

そこで今回は、「即する」「則する」の意味や違い、使い分け方などについて解説したいと思います。

「即する」とは

即する

「即する」とは、「ぴったり適合する」という意味の言葉です。ある事実や状況などに対して、それから離れずぴったり合わせることを言います。「事実に即した物言い」「状況に即して考える」「時代に即した変化をこころがける」のように使われます。

「即する」の「即」という字は、「食物」「ひざまずく人」の象形から成り、「人が食事の座につくこと」を表しています。そこから、「位置や地位につく」という意味で使われるようになり、「ぴったりつく」「接する」などの意味も持つようになりました。

「則する」との違いは、「即する」は「適合する」を表すという点にあります。事実や変化などに「ぴったり合わせる」際に使われる言葉で、この点は「則する」との明らかな違いとなっています。

「則する」とは

則する

「則する」とは、「基準に従う」という意味の言葉です。何らかの理論や規則といったものを基本とし、それに従うことを言います。「則る(のっとる)」と言い換えることもできます。「法律に則した行動が求められる」「基本方針に則して対処しよう」「前例に則して処分する」のように使われます。

「則する」の「則」という字は、中国土器の「鼎(かなえ)」の象形と「刀」の象形から成っており、「規則」や「法則」などを意味します。これは古代の中国において、重要な法を刀で鼎に刻んだことに由来しています。

このように「則する」は、規則などに「従う」ことを表すところに、「即する」との違いがあります。「即する」は事実や状況、変化などに対して使い、「則する」は法律や規則、規範などに対して使うと考えると、使い分けしやすいでしょう。