社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「即時」「即日」「当日」の意味と違い

「即時」「即日」「当日」の意味と違い

「即時」「即日」「当日」の意味と違い

「即時」と「即日」は、似たようなシチュエーションでよく目にする言葉です。たとえば「即時利用可」「即日融資」といった具合ですが、この2語がどのように違うのかについては、今ひとつよく分からないという人も多いのではないでしょうか。さらに、「当日」という言葉もよく似たイメージで、この2つとの区別で混乱するケースが多くなっています。

今回は、「即時」「即日」「当日」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「即時」とは

即時

「即時(そくじ)」とは、「すぐその時」「即刻」という意味の言葉です。「計画を即時実行する」「即時通話が全国的に可能になったのは、そう昔のことではない」「部隊に対し即時に撤退せよとの命令が出た」「こうした緊迫した状況では、即時の判断が求められる」などのように使われます。

「即時」の「即」という字は、「位置・地位につく」という意味を表しますが、この場合は「すぐその場で」「ただちに」の意味になります。

「即日」との違いは、「表す時間の幅」にあります。「即時」の場合は文字通り「すぐその時点」で、時間の猶予はほとんどないのが特徴です。これに対し「即日」は、後述するように、ある程度時間に幅が持たされている点で使い分けられます。

「即日」とは

即日

「即日(そくじつ)」とは、「事のあったその日」という意味の言葉です。「注文後、荷物は最短で即日発送されます」「投票締め切り後に即日開票が行われ、夜半までに結果が確定した」「彼の問題行為が明らかになると、即日で解雇された」のように使われます。

「即日」と「即時」はまぎらわしいところですが、上記のように「どれくらいの時間の幅を表すか」という点が違います。「即時」が「今ただちに」を指し、時間の猶予がほぼないのに対し、「即日」は「その日すぐ」を指し、ある程度の時間的余裕が持たされている点が特徴となっています。

ですので、たとえば「即時撤収」という場合と「即日撤収」という場合では、後者の方が比較的余裕を持って引き上げられることになります。

「当日」とは

当日

「当日(とうじつ)」とは、「そのことのある日」「そのことのあった日」という意味の言葉です。「詳細については当日現場で知らせる」「イベント開催日の天候が危ぶまれたが、当日は快晴になった」「デート当日の朝に約束をキャンセルされた」のように使われます。

「当日」の「当」は、「あたる」を意味する漢字ですが、この場合は「この」や「その」、「現在の」といった意味を表します。

「当日」は、「その日」を表す点で「即時」と区別できます。「即日」とは意味が重なる部分もありますが、使われ方はやや違います。「即日」には「その日すぐ」という意味合いが含まれますが、「当日」は単に「その日」を表すだけで、「すぐ」のニュアンスはありません。

ですので、「イベント当日」とは言えても、「イベント即日」という言い方はできないことになります。一方、「当日発送」「即日発送」などの使い方は、どちらもOKとなっています。

「即時」「即日」「当日」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします