一般常識
「即断」と「速断」の意味と違い

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即断・速断の意味と違いとは
「この場で“そくだん”してほしい」「軽率な“そくだん”はつつしむように」という場合の「そくだん」には、どんな漢字を当てるのが正しいのでしょうか。「即断」と「速断」の2つが思い浮かぶものの、どちらが適切かは分からないという人も多いでしょう。この2つは互いに似たような意味合いを持ちますが、使われ方には微妙な違いがあります。
そこで今回は、「即断」と「速断」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説したいと思います。
即断とは
「即断」とは、「その場ですぐに判断などを行うこと」という意味の言葉です。なんらかの問題に対し、それを知った時点で判断や決断などの行動を行うことを指します。「ここで即断するのは勇気がいることだ」「即断即決を旨とする」「即断するには情報が足りない」のように使われます。
「即断」の特徴としては、「その場で決める」ことを指すという点が挙げられます。ですので、決断までの時間が短くても、場所を移して考えるなどの時間がはさまると、「即断」とは呼びにくくなります。この点は、後述する「速断」との違いとなります。
速断とは
「速断」とは、「すばやく判断し、決定すること」という意味の言葉です。ある問題についてすばやい判断をめぐらし、決定を下すことを指します。「この事案についてはなるべく速断を要する」「いつも速断している人が、めずらしく迷っている」のように使われます。
「速断」はまた、「早まった判断をすること」という意味でも使われます。この場合は、「速断は避けた方が賢明だ」のように使われます。
「速断」と「即断」は、このように「はやい決断」という意味では違いはありません。しかし、「即断」が前述のように「その場で決める」ことを指すのに対し、「速断」は多少の間を置く場合も含むようになっています。また、「速断」はネガティブな意味合いを含むという点も、「即断」との違いとなります。このほか、「即断即決」という言い方はあるが「速断即決」とは言わないという点も、両者の使い分けのポイントとなります。
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