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「祖業」の意味とは?使い方や例文

「祖業」の意味とは?使い方や例文

「祖業」の意味とは?使い方や例文

ビジネスに関するニュース記事などでは、たまに「祖業」という言葉が登場します。ただ、この言葉について何となくのイメージはあっても、詳しい意味などはよくわからないという人も多いでしょう。

そこで今回は、「祖業」の意味や使い方などについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

「祖業」の意味

「祖業」とは

「祖業(そぎょう)」とは、本来「祖先が始めた事業」を意味する言葉です。創業以来現在に至るまで、祖先から継承してきた事業について言います。ただ、現在のビジネスシーンでは、「創業した時の事業」という意味で使われるのが通常です。ビジネス用語としては、それほど頻出するわけではありませんが、例えば従来からの事業を転換する際に、「祖業から離れる」などのように使われます。

「祖業」の由来

「祖業」の「祖」という字は、「先祖」や「ものごとの始まり」「初めの」などの意味を表しています。「業」は、この場合「仕事」や「事業」の意味になります。つまり「祖業」の語は、「先祖以来の仕事」や「始まりの時点での事業」を意味していることになります。

「祖業」の使い方・例文

「祖業」の意味について学んだところで、続いては実際の使い方について見ていきましょう。ビジネスシーンでは、「祖業」は以下の例文のように使われます。

例文:「我が社は創業以来の祖業を守り続けている」

例文:「祖業の技術を活かして新技術を生むことで、新しい時代に対応していこう」

例文:「いくら時代が変わったと言っても、祖業から離れることには反対だ」

例文:「祖業を維持しつつ、本業を変えていくことは十分可能だと思う」

例文:「祖業は小売店だったが、現在は不動産業を本業としている」

「本業」との違い

上の例文にも登場しましたが、「祖業」と似た言葉で「本業」というものもあります。この2つは、一体どのような点が異なるのでしょうか。

「本業」は、個人レベルでは「本来の職業」を意味する言葉ですが、企業においては「定款で目的として記載している事業」を指します。「本業」は、会計上「営業収益」として扱われ、それ以外の事業の収益については、「営業外収益」に含めることになります。

つまり、「祖業」が「創業時の事業」を指すのに対し、「本業」は「収益の柱となる事業」を指すと表現できます。「祖業」と「本業」が同じというケースはよくありますが、必ずそうであるわけではありません。ある時点から、「祖業」とは全く別の事業を「本業」にするというケースも、ビジネスシーンではよく見られるようになっています。

「祖業」の関連用語

ここまで「祖業」の意味や使い方を見てきましたが、最後に「祖業」に関連した用語についてもいくつか紹介しておきましょう。

「祖業売却」

こちらは文字通り、「祖業」にあたる事業を売却することを指します。具体例としては、「パイオニア」のホームオーディオ部門売却のケースが挙げられます。かつて「ステレオメーカー御三家」と呼ばれたパイオニアですが、業績不振にあえいでいたこともあり、2015年に「祖業」を売って、資本をカーエレクトロニクス部門に集中投下する戦略へと舵を切りました。また、2020年の6月には、「オリンパス」が「祖業」であるカメラ事業を手放す決断を下しています。

「祖業回帰」

こちらは上とは逆に、「祖業」路線へ再び戻ることを指しています。具体的な例では、2018年に経営破綻した米楽器メーカー「ギブソン」が、それまでの多角経営をやめて、伝統的なギター製造などの路線へ回帰したケースが挙げられます。また、「味の素」が2020年の2月に発表した「中期経営計画」では、「祖業」の「うま味」への回帰が打ち出されています。