一般常識
「シミュレーション」と「シュミレーション」の意味と違い
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「シミュレーション」「シュミレーション」の意味と違いとは
現代の日本語には外来語が多く入り込んでいますが、「シミュレーション」という言葉もその1つです。ところでこの「シミュレーション」という言葉には、「シュミレーション」という別の言い方も存在します。一体どちらが正しいのでしょうか。また、意味に違いがあるのかどうかも気になるところです。
今回は、その点について詳しく解説していきましょう。
「シミュレーション」とは
「シミュレーション」とは、英語の「Simulation」をカタカナに移した言葉です。「Simulation」の意味は、「見せかけ」「模造品」「模擬実験」といったものですが、カタカナ語としての「シミュレーション」は、「模擬実験」の意味で使うことがほとんどとなっています。現実的な条件を取り込んで模型やコンピューターである状況を作り出し、実験を行うことを指します。
「シミュレーション」の具体例としては、宇宙飛行士用に無重力などの状況を再現して行う訓練があります。これらの状況を再現した装置は、「シミュレーター」と呼ばれます。また、最近ではコンピューターである状況を作り出し、実験を行うことが一般的となっていますが、こうしたものは「コンピューターシミュレーション」と呼ばれます。
「シュミレーション」との違いで言えば、「シミュレーション」が正しい使い方となります。
「シュミレーション」とは
「シュミレーション」とは、簡単に言えば「シミュレーション」の言い間違いです。意味は、「シミュレーション」と同じ「模擬実験」になります。
前述のように、「シミュレーション」は「Simulation」の音をカタカナに移した言葉です。英語の発音そのものではありませんが、頭の音は「シミュ」が正しく、「シュミ」は不正確であることが分かります。「シュミレーション」という言い方が広まった原因としては、「シミュ」という音が発音しにくく、言いやすい「シュミ」の方へいつの間にか変化したということが考えられます。こうした現象は「音位転換」と呼ばれ、日常的によく起こります。
このように、「シュミレーション」という言い方は間違いなので、使い分ける必要はありません。正しく「シミュレーション」と言うように気をつけましょう。
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