一般常識
「主体的」「自主的」「自発的」の意味と違い
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主体的・自主的・自発的の意味と違いとは
「自分から何かを進んでやる」という内容を表す言葉には、「主体的」「自主的」「自発的」の3つがあります。これらは普段、つい同じような使い方をしがちですが、それぞれの意味には微妙な違いがあります。では、これらは具体的に、どういった場面で使うべきなのでしょうか。
今回は、「主体的」「自主的」「自発的」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて見ていきたいと思います。
主体的とは
「主体的」とは、「自分の意志などに基づいて行動するさま」という意味の言葉です。他人の意志などによらず、みずからの意志・判断によって行動を起こすさまを言います。「彼は常に主体的な行動をこころがける」「主体的な判断が何より大事だ」「この問題には主体的に取り組みたいと思う」のように使われます。
「主体的」という言葉は、「主体」と「的」という2つの語から成っています。「主体」は「行為・作用をほかに及ぼすもの」という意味で、「客体」の反対語になります。「的」は「そのような性質を持ったもの」の意ですから、「主体的」は「行為や作用をほかに及ぼす性質を持ったもの」を表すことになります。
「自主的」などとの違いについては、以下で見てみましょう。
自主的とは
「自主的」とは、「他人の干渉を受けずに自分から行動するさま」という意味の言葉です。誰かから指図を受けたりすることなく、自分の意志によって積極的に行動することを言います。「彼女はいつも自主的にオフィスを掃除している」「このクラブは生徒によって自主的に運営されている」のように使われます。
「自主的」も、「自主」と「的」から成る言葉です。「的」は上で説明した通りの意味で、「自主」は「独自に行うこと」を意味します。つまり、「自主的」は「独自に行う性質を持ったもの」という意味合いになります。
「主体的」との違いは分かりにくいところですが、「主体的」がやるべきことが明確でない場合に使われることが多いのに対し、「自主的」はやるべきことがはっきりしている場合によく使われるという特徴があります。また、「主体的」の方がより独立性が高いニュアンスを持つ点も、両者の違いになります。
自発的とは
「自発的」とは、「ものごとを自ら進んで行うさま」という意味の言葉です。他人の命令などによるのではなく、自分の意志で進んで行動することを言います。「会合に自発的に参加する」「ミーティングでは自発的な発言が多く見られた」のように使われます。
「自発的」の「自発」は、「自分から進んで行うこと」を意味しています。つまり「自発的」という言葉は、「自分から進んで行う性質を持ったもの」を表していることになります。
「自発的」と「自主的」は似ていますが、微妙な違いがあります。「自発的」は「他からの干渉を受けない」ことに重点があり、「自発的」は「自分がやりたくてやる」ことに重点が置かれています。この点は、両者の使い分けのポイントとなります。
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