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一般常識

「首相」「総理大臣」の意味と違い

「首相」「総理大臣」の意味と違い

「首相」「総理大臣」の意味と違い

「首相」という言葉は、政治関連のニュース記事などでよく目にするものでしょう。「首相の談話」や「首相官邸」などのように使われていますが、その一方でこれとよく似た言葉として、「総理大臣」というものも頻繁に見かけるようになっています。どちらも同じような使われ方をしていますが、意味に違いなどはないのでしょうか。細かい区別のポイントが気になるところです。

今回は「首相」と「総理大臣」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は、参考にしてみてください。

「首相」とは

首相

「首相(しゅしょう)」とは、「内閣の首席の大臣」を意味する言葉です。日本においては、主に「内閣総理大臣の通称」として使われます。またそのほかに、イギリスの「Prime Minister」、フランスの「Premier ministre」、ドイツの「Bundeskanzler」、中華民国(台湾)の「行政院院長」などの訳語としても使われます。

「首相」の語は、「もともとは古代中国で、「首席の宰相」を意味していました。「相」は君主を支える大臣のことで、その最上位に位置することから「首」の字がつけられたというのが成り立ちです。

「首相」と「総理大臣」は、同じ意味で使われることも多くなっています。しかし、「総理大臣」が日本独自の呼称であるのに対し、「首相」は外国の行政トップに対しても使われる点は違います。

「総理大臣」とは

総理大臣

「総理大臣(そうりだいじん)」とは、「内閣総理大臣」の略称で、「内閣の首長である国務大臣」を意味します。

「総理大臣」は、憲法67条で「国会議員の中から国会の議決で指名される」と規定されています。また68条では「国務大臣の任免権を有する」と定められ、72条では、「内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務および外交関係について国会に報告し、また行政各部を指揮監督する」と定められています。

「総理大臣」と「首相」は、上で述べたように、基本的には同じ意味の言葉です。しかし、これも上記のように、「首相」が「Prime Minister」などの訳語としても使われるのに対し、「総理大臣」は日本の「内閣総理大臣」しか指さない点で使い分けられます。また、憲法には「(内閣)総理大臣」についての規定があるのに対し、「首相」の表現は見られない点も、両者の違いになります。

「首相」「総理大臣」の意味と違い

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