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一般常識

「省略」と「割愛」の意味と違い

「省略」と「割愛」の意味と違い

省略・割愛の意味と違いとは

何かの説明や講義などをしているとき、都合上一部をカットしなければならないことがあります。そうした時に使われるのが、「省略」と「割愛」という言葉です。この2つはほとんど同じように使われていますが、意味の違いなどはないのでしょうか。使い分けのポイントなども気になるところです。

そこで今回は、「省略」「割愛」の意味と違いについて解説したいと思います。

省略とは

省略

「省略」とは、「一部を取り除くこと」という意味の言葉です。何らかのものごとを簡単にするために、その一部をはぶくことを言います。読み方は「しょうりゃく」ですが、「せいりゃく」と読まれることもあります。「時間がないので、この後の説明は省略させていただきます」「挨拶は省略して、早速本題に入りましょう」のように使われます。

「省略」の「省」という字は、本来「よく見る」という意味ですが、その後用法の混乱があって、「はぶく」の意味でも使われるようになりました。「略」の字は、本来は「治める」「侵す」を表しますが、その後「はぶく」の意味も派生しています。

「割愛」との違いについては、以下で見てみましょう。

割愛とは

割愛

「割愛」の意味は、いくつかあります。1つは「惜しいと思うものを捨てたり手放したりすること」というもので、「この項の説明は、時間の都合上やむを得ず割愛させていただきます」のように使われます。2つ目は、「公務員が、他の自治体などに籍を移すこと」というもので、「割愛願い」などと使われます。そして3つ目は、仏教用語における「愛着の気持ちを捨て去ること」という意味合いです。3つ目の意味合いが本来のものですが、現在では一般的に、1つ目の意味で使われるようになっています。

「省略」との違いは、「惜しみつつはぶく」という点になります。「省略」は単にはぶいたり端折ったりすることを言いますが、「割愛」の場合は、「大事なものだが、やむを得ず捨てる」というニュアンスを含むのが特徴です。この違いに留意すると、使い分けに困らないでしょう。