一般常識
「消耗」と「消費」の意味と違い

スポンサーリンク
「消耗」と「消費」の意味と違いとは
「消耗品」や「消費者」のように、「消耗」「消費」という言葉は日常でもよく目にします。この2つはどちらも似たような意味を持ちますが、どのあたりに違いがあるのでしょうか。改めて考えると、良く分からない部分も多くなっています。
そこで今回は、「消耗」と「消費」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて解説していきたいと思います。
「消耗」とは
「消耗」とは、「使って減らすこと」「使って減ること」という意味の言葉です。「電力を消耗する」「戦力を消耗する」のように使われます。また、「体力や気力を使い果たすこと」という意味合いもあります。この場合は、「体力の消耗が激しい」「神経を消耗する作業だ」のように使われます。
「消耗」の「耗」という字は、「へる」「へってなくなる」「使い果たしてくたびれる」などの意味を持ち、「損耗」や「心神耗弱」などのように使われます。
「消耗」の読み方は、「しょうこう」が本来のものです。「しょうもう」の読み方は、実際は慣用読みにあたりますが、現在は広く浸透していることから、使っても間違いとはみなされません。
「消費」とは
「消費」とは、「物や時間、エネルギーなどを使ってなくすこと」という意味の言葉です。「体力を無駄に消費した」「ガソリンの消費が激しい」のように使われます。また、もう1つの意味合いとして、「欲望を充足するために、生産された財貨やサービスを使うこと」というものもあります。この場合は、「収入に対する消費の割合が大きすぎる」「消費者の行動を予測する」のように使われます。
「消費」の「費」という字は、「金品を使い減らす」の意味を持ち、「費用」「出費」「経費」などのように使われます。
「消費」と「消耗」は、「あるものを使って減らす」という意味で違いはありません。ただ、「消耗」が単に「モノやエネルギーを減らす」ことを指すのに対し、「消費」は「欲望を満たすために財やサービスを使う」という意味を含む点で使い分けできます。また、「消耗」は時間に対しては使われない点も、両者の違いとなっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
「夫」「主人」「旦那」「亭主」の意味と違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
「年度」「年次」「年時」の違い
-
早生まれと遅生まれの意味と違い!メリットとデメリット15選
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
「慣れる」と「馴れる」の意味と違い
-
「讃える」と「称える」の意味と違い
-
朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
「信用」と「信頼」の違い
-
「変える」「替える」「代える」「換える」の意味と違い
-
ホールディングスとは(持株会社とは)?メリットとデメリット9選
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
「振込」と「送金」の意味と違い
-
「世論(よろん)」と「世論(せろん)」の違いと読み方
-
「いただく」と「頂く」の正しい使い分け方と違い
-
「幼年」「少年」「青年」「壮年」「初老」「中年」「熟年」「高年」「老年」の違い
-
「蘇る」と「甦る」の意味と違い