社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「視野」「視界」の意味と違い

「視野」「視界」の意味と違い

「視野」「視界」の意味と違い

「視野」という言葉は、「視野に入る」「視野が広がる」などのように、日常でも比較的使う機会が多くなっています。一方、これとよく似た使われ方をする言葉に、「視界」というものもあります。共に「見る」ことに関する言葉で、イメージがダブりやすくなっていますが、一体どの点が異なるのでしょうか。使い分けのポイントなどが知りたいところです。

今回は、「視野」と「視界」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

「視野」とは

視野

「視野(しや)」とは、「1点を注視した時、眼球を動かさずに見ることのできる範囲」という意味の言葉です。「視野狭窄」などのように使われます。

視線の方向にはっきり見える部分を「中心視野」、その周辺でぼんやりと見える部分を「周辺視野」と呼びます。「視野」の範囲は視線からの角度で表され、「単眼視野(一目で見える全範囲)」は、およそ上方60°、下方70°、内方60°、外方100°となっています。

「視野」にはまた、「物事を考えたり判断したりする範囲」という意味もあり、この場合は「グローバルな視野に立つ」「もっと広い視野でものを見ろ」のように使われます。

「視界」との違いは、「どういった場合の見える範囲か」という点にあります。「視野」の場合は、「1点を見つめて動かない場合」に見える範囲を指す点で、「視界」と使い分けられます。

「視界」とは

視界

「視界(しかい)」とは、「目で見通すことのできる範囲」という意味の言葉です。「高い所に立つと、視界が開ける」「視界いっぱいに素晴らしい景色が広がっている」「濃霧で視界がきかなくなっているので、運転するのは危険だ」などのように使われます。

「視界」にはまた、「考えや知識の範囲」という意味もあります。この場合は、「彼の視界には政界進出も入っている」「狭い視界にとらわれているから、そんな失敗をする」のように使われます。

「視界」と「視野」は、どちらも「目で見える範囲」を表しますが、見る際の条件は違います。「視野」が「1点を見つめて動かない時見える範囲」を指すのに対し、「視界」は特にそうした制約はありません。単に「見える範囲」を指すだけなので、頭や眼球をどの方向に動かしてもOKとなっています。

「視野」「視界」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします