一般常識
「仕分け」と「仕訳」の意味と違い

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仕分け・仕訳の意味と違いとは
「荷物の“しわけ”が済んでいない」という場合の「しわけ」を漢字で表す場合、どういった表記を使うべきでしょうか。すぐに思い浮かぶものとしては「仕分け」がありますが、「仕訳」という表記も考えられます。果たして「仕分け」と「仕訳」は、どういった違いがあるのでしょう。
今回は、「仕分け」と「仕訳」の意味と違いについて解説したいと思います。
仕分けとは
「仕分け」とは、「ものごとを区別して行うこと」という意味の言葉です。仕事や作業を行い分けることを指します。「先に仕事の仕分けをした方が効率的だ」「役柄の仕分けについて話し合った」のように使われます。
「仕分け」はまた、もう1つの意味合いとして「品物などを分類すること」というものもあります。荷物や商品などを、種類や用途、宛先などに応じて分けることを指します。この場合は、「郵便物を地方別に仕分けする」「商品の仕分け作業が滞っている」のように使われます。
「仕分け」の「仕」という字は、「軍事にたずさわる男」を表し、「つかえる」「仕事をする」などの意味を持っています。
「仕訳」との違いについては、以下で見てみましょう。
仕訳とは
「仕訳」は、辞書においては「仕分け」と同じ項目で扱われていますが、実際の意味合いには違いがあります。「仕訳」の意味は、「複式簿記で、発生した取引を貸借の勘定科目に分類すること」というものです。簿記上の取引を、「借方」と「貸方」に分けて仕訳帳に記入することを言います。
簿記上の取引とは、資産や負債などの増減を指しますが、これらはすべて「借方」と「貸方」に分けられます。「仕訳」は、こうした取引の要素を「借方」「貸方」の左右に分類し、勘定科目と金額内容を仕訳帳(取引を記述する帳簿)に記述する作業を指します。
「仕訳」の「訳」という字は、「たぐりよせる」「言う」の象形から成り、「ものごとがそうなった理由」などの意味を持っています。
このように、「仕訳」は主に簿記上の作業を表すという点が、「仕分け」との違いになります。この点を踏まえておくと、使い分けには迷わないでしょう。
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