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一般常識

「しております」「しています」の意味と違い

「しております」「しています」の意味と違い

「しております」「しています」の意味と違い

社会人には敬語の正しい知識が求められますが、細かい点まできちんと習得するのは簡単ではありません。
「しております」と「しています」の違いについても、詳しく説明できる人はそう多くないでしょう。この2つは同じ内容を指しているように見えますが、実際にはある点に違いを求めることができます。では、その相違点とは何なのでしょうか。

今回は、「しております」「しています」の意味や違いについて解説しますので、両者の使い分け方に悩んでいる人は、参考にしてみてくだい。

「しております」とは

しております

「しております」とは、「あることを行っていること」を意味する敬語表現です。その瞬間や、または常にある仕事や動作などを進めていることを、丁寧に表したい場合に使われます。たとえば「またのお越しを心よりお待ちしております」という場合は、「相手が再び訪れることを、いつも心から願っている」という内容を、相手への敬意を込めて表していることになります。

「しています」との主な違いは、「丁重語である」という点にあります。丁重語とは、自分側の事物を丁重に表す敬語の一種です。つまりこの言葉は、自分や自分の側に属する対象にしか使うことができません。これに対し「しています」は、後述するように、自分を含めた幅広い対象について使えるようになっています。

また、敬意の度合においては、一般に「しております」の方が強いという印象があります。

「しています」とは

しています

「しています」の語は、「している」と「ます」に分解できます。「ます」は丁寧語で、「している」は「常のこととして物事に取り組んでいる」や「今まさにある動作・作業に従事している」といった意味を表します。つまり「しています」とは、「日常的・習慣的に何かを行っている」あるいは「今何かを行っている」ことを、丁寧に表す言葉だと言うことができます。具体的な使い方は、「彼は今食事をしています」「私はいつも寝る前に軽い運動をしています」のようになります。

「しております」との一番の違いは、上記のように「しています」の方が使える対象が幅広い点にあります。「しております」が自分側のみを対象とするのに対し、「しております」は自分はもちろん、自分とは直接関係のない対象(動物や物も含む)についても使えるようになっています。

「しております」「しています」の意味と違い

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