社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「振動」と「震動」の意味と違い

「振動」と「震動」の意味と違い

振動と震動の意味と違い

「工事で床が“しんどう”する」「音叉が“しんどう”する」という時の「しんどう」には、「振動」と「震動」のどちらの表記を使うべきなのでしょうか。どちらも同じような意味合いながら、使われるケースはそれぞれ異なっています。正しく使い分けるためには、それぞれの意味合いについて詳しく知っておくことが必要になります。

今回は、「振動」と「震動」の意味と違いについて紹介していきましょう。

振動とは

「振動」とは、「揺れ動くこと」という意味の言葉です。物体が何らかの力により、ゆらゆらと揺れて動くことを指しています。具体的には、「窓が爆音で振動した」「工事による振動が激しい」のように使われます。また「振動」は、「ある物理量が一定の周期で一定の値を取るよう規則正しく変動すること」という意味も持ちます。この場合は、振り子の運動やばねの運動、電気振動などが当てはまります。
「振動」の「振」は「ゆれうごく」「ふるえる」を指し、「動」は「うごく」「うごかす」を指しています。

「振動」はこのように、「ふるえて動く」ことを意味する言葉ですが、自然現象や比喩的な揺れに対しては使わないという特徴があります。この点は、後述する「震動」との違いとなっています。

震動とは

「震動」とは、「ふるえ動くこと」「ふるわせること」という意味の言葉です。大きな力によって何らかのものが揺り動かされたり、または何かを揺り動かすことを指しています。具体的には、「地震で大地が震動する」「火山の噴火で山が震動する」「世間を震動させる」などのように使われます。
「震動」の「震」は、「雷鳴がものをふるわせる」の意味があり、「うごく」「ゆれるように鳴り響く」を表しています。

「振動」との違いは、主に「揺れの規模」にあります。「振動」は上記のように、窓や床、振り子といった比較的小さな揺れに対して使われますが、それに対し「震動」は、地震や噴火などの規模が大きい自然現象や、世の中が大きく騒ぐことに対して使われるようになっています。

「振動」と「震動」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします