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一般常識

「施行」「施工」「試行」の違い

「施行」「施工」「試行」の違い

施行・施工・試行の違い

同音異義語の多い日本語ですが、「しこう」と読む言葉も数多くあります。
例えば「施行」や「施工」といったものですが、これらは字まで似ているため、意味を間違いやすくなっています。混同して使わないよう、それらの意味についてしっかり把握しておきたいところです。

そこで今回は、「施行」と「施工」、そして「試行」の意味や違いについて詳しく解説していきます。

施行とは

「施行」の意味は、いくつかの種類があります。1つは「実際に行うこと」というもので、何らかの計画や政策などを実行することを指します。この場合の読み方は「しこう」が一般的ですが、「しぎょう」や「せぎょう」と読んでも間違いではありません。

もう1つは、「法令が現実に効力を持つような状態にすること」というものです。こちらも一般的には「しこう」と読まれますが、法律用語としては「せこう」と読むようになっています。これは、「執行(しっこう)」と混同しないための慣用読みです。

そしてもう1つの意味が、「僧侶や貧しい人に対し、食料や物を与えること」というものです。こちらは仏教における「布施」の一種で、「施行」を行うことにより、功徳が得られるとされています。読み方は「せぎょう」になります。

施工とは

「施工」とは、「工事を行う」という意味の言葉です。「施工」の「施」には、「ことを行う」「設ける・設置する」などの意味があります。「工」は、当然「工事」を表しています。建築や土木など、工事を手掛ける業界においては頻繁に使われる言葉です。道路やビル、堤防など、設計図や企画書を元に計画的に行われる工事に関しては、全て「施工」に当てはまります。こうした工事に関わる業者は「施工業者」と呼ばれ、実際に工事を担当する下請はもちろん、仕事を受注するハウスメーカーやゼネコンまで含まれます。

「施工」の読み方は、「しこう」と「せこう」の2種類があります。しかし、「しこう」と読むと「施行」と間違いやすいため、口頭で言う場合は「せこう」と発音するのが一般的です。

試行とは

「試行」とは、「ためしにやってみること」という意味の言葉です。文字通り、「試みに行う」ことを表します。読み方は「しこう」だけとなっており、「試行錯誤」「試行期間」などのように使われます。何かを達成するためにさまざまなやり方を試したり、仕事への適正を測るために期間限定で働いてもらうなどの場合に、「試行」という言葉が使われます。

「試行」という言葉はまた、数学の分野でも使われます。この場合は、さいころやくじ引きといった、結果が偶然起こる現象を繰り返し行う実験や観測を指すようになっています。実験は毎回条件に違いがないよう行われ、実行した回数は「試行回数」と呼ばれます。英語においては、「trial(トライアル)」と呼ばれます。