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一般常識

「識者」「指揮者」の意味と違い

「識者」「指揮者」の意味と違い

「識者」「指揮者」の意味と違いとは

「“しきしゃ”の意見にしたがう」という言葉を聞いた時、「しきしゃ」にはどんな漢字が思い浮かぶでしょうか。「識者」という人もいれば、「指揮者」と答える人もいるかもしれません。しかし、どちらを当てはめるかで、文章の意味は全く違ってきます。では、この2つの言葉は、一体どのように異なるのでしょうか。

今回は、「識者」「指揮者」の意味や違いについて解説していきたいと思います。

「識者」とは

識者

「識者」とは、「ものごとに対して正しい判断を下す能力のある人」という意味の言葉です。学識や見識にすぐれた、教養のある人に対して使われます。「有識者(ゆうしきしゃ)」などとも呼ばれます。「雇用問題について識者の意見を聞いた」「識者の多くは、気候変動の影響について憂慮している」「一部識者の中には、事態がより悪化するとの懸念もある」のように使われます。

「識者」の「識」という字は、「知る」「悟る」「知恵」「考える力」などの意味があります。一方「者」の字は、「~するもの(人間)」の意味を持ちます。

「識者」と「指揮者」は、読みは同じですが、意味は全く違います。「指揮者」については後述しますが、「識者」の場合、上記のように、「知識や判断力にすぐれた人」を表すのが特徴です。

「指揮者」とは

指揮者

「指揮者」とは、文字通り「指揮する人」という意味の言葉です。あることについて動き方などを指図、指導する人を指します。「人々は指揮者の采配の下に、みごとなチームワークを発揮した」のように使われます。

「指揮者」はまた、「音楽について、合奏や合唱などの指揮をする人」の意味もあります。いわゆる「コンダクター」のことで、一般的にはこちらの意味合いの方がよく使われています。

「指揮者」の「指」は、この場合「指し示す」を意味し、「揮」の字は「指示する」「命令する」を意味します。
このように、「指揮者」と「識者」は読みが同じというだけで、意味合いは全く違います。「指揮者」には、「識者」のような「見識のある人」という意味はありません。使い分ける際は、「指揮」と「識」の字の違いに注意してください。