一般常識
「始終」「終始」の意味と違い

スポンサーリンク
「始終」「終始」の意味と違いとは
「始終」と「終始」は、同じ漢字をひっくり返してできている熟語です。どちらも同じ意味合いを持つように見えますが、実際には使われ方は異なります。では、具体的にどのような点に違いがあるのでしょうか。
今回は、「始終」と「終始」の意味や違いなどについて解説していきたいと思います。
「始終」とは
「始終」には、名詞としての使い方と、副詞としての使い方の2種類があります。
前者の場合、主として「事のなりゆきの、はじめからしまいまでの全部」の意味を持ち、「一部始終について語る」のように使われます。
後者の場合は、主に「絶え間ないさま、しょっちゅう」の意味になり、「彼は始終皮肉ばかり言っている」のように使われます。読み方は、「しじゅう」になります。
「終始」との違いは分かりにくいところですが、いくつかの点で明確に異なります。まず、「始終」の最大のポイントは、「最初から最後までの事情」を表す点にあります。また「終始」とは違い、「始終する」のような使われ方はされません。さらに、「いつも、しょっちゅう」の意味を含む点も、「終始」との使い分けのポイントとなっています。
「終始」とは
「終始」もやはり、名詞としての用法と、副詞的な用法の2つがあります。
前者の場合、「初めから終わりまで同じ態度や状態を続けること」の意味になり、「彼女は終始一貫して無言だった」「会議の間中、あいまいな答えに終始していた」のように使われます。
後者の場合は、「はじめからおわりまで、その間ずっと」の意味になり、「会談は終始なごやかなムードに包まれていた」「終始相手のペースで試合が終わった」のように使われます。読み方は、「しゅうし」です。
「始終」とは、前述のようにいくつかの点で違いがあります。まず、「始終」が「最初から最後までの事情」を表すのに対し、「終始」は「状態や態度が最初から最後まで変わらないこと」を指すようになっています。また、「終始する」といった使い方ができる点や、「いつも」ではなく「ある時間のあいだずっと」を指す点も、「始終」との違いになります。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
「生き生き」と「活き活き」の意味と違い
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い
-
「蘇る」と「甦る」の意味と違い
-
「夫」「主人」「旦那」「亭主」の意味と違い
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い
-
「変える」「替える」「代える」「換える」の意味と違い
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
早生まれと遅生まれの意味と違い!メリットとデメリット15選
-
「讃える」と「称える」の意味と違い
-
「世論(よろん)」と「世論(せろん)」の違いと読み方
-
「毎週」「隔週」「各週」の意味と違い
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
「年度」「年次」「年時」の違い
-
「就任」「着任」「新任」の意味と違い
-
アラサー・アラフォー・アラフィーは何歳から何歳まで?
-
「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違いと読み方