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ビジネス用語

社畜の意味とは?社畜度チェック項目10選

社畜の意味とは?社畜度チェック項目10選

労働にまつわる諸問題があちこちで取りざたされている昨今、その関連用語として、「社畜」という言葉がよく使われるようになりました。「俺みたいな社畜は…」などと自嘲気味に使われているのを聞いたことがある人も多いでしょうが、そもそもどういった意味なのか、まだよくわかっていないという人も少なくないと思います。

本記事では、「社畜」の詳しい意味に加え、あなたの「社畜度」を測るチェック項目もいくつか紹介していますので、自分の働き方が気になるという人はぜひ参考にしてみてください。

社畜の意味とは

「社畜」とは、「勤めている会社に家畜のように飼いならされた結果、自らの主体的な意思や判断を示すことなく、言われるまま辛い仕事や理不尽な仕事をひたすらこなすようになった会社員」といった意味の言葉です。「会社」と「家畜」を組み合わせて作られた造語で、「しゃちく」と読まれます。
1990年にはすでに使われていましたが、その後ネット掲示板等を通じて一般に広まりました。

家畜になぞらえていることからも分かるように、揶揄的なニュアンスの強い表現であり、ポジティブな意味合いで使われることはまずありません。仕事についての客観的な判断や思考を放棄して、サービス残業も転勤も文句も言わず受け入れるという、奴隷的な状態を皮肉っぽく表す言葉となっています。正社員だけでなく、アルバイトやパートについても使われます。

社畜度チェック

「社畜」の怖い点は、自らも気付かないうちにそうなってしまっているところにあります。ここからは、「社畜」によく見られる特徴をいくつか挙げていきますので、当てはまる数をチェックして、自分の「社畜度」を測る目安にしてみてください。

残業自慢が多い

日ごろから残業の時間を周囲に自慢しているようであれば、その人は社畜の可能性が高いでしょう。「先月の残業時間、何と○○時間だったよ」「やっぱり最低でも2時間は残業しないとね」といった話題をうれしそうに持ち出すようなら、要注意です。

こうしたことを言ってしまうのは、「それだけ頑張っている」というアピールなのでしょうが、いくら残業が多くても、評価に反映しないのなら自慢しても仕方ありません。実際は会社に良いように使われているだけという点に気付かないと、自分が損するだけです。

定時退社や上司より先の帰宅を認めない

社畜は、定時退社や上司より先に帰るといった行為を嫌う傾向があります。

上記のように、残業することがあたりまえ、もしくは美徳とさえ思っているので、定時で帰宅する人間は信じられません。たとえその人がきちんと仕事をして、成果を出していたとしても、やはりどこか許せない気持ちを抱いています。

また、上司より先に帰ることもあってはならないと考えており、「帰っていいよ」と言われたとしても、何か理由をつけて残ろうとします。これは、「いつ上司の指示が出ないとも限らない」という固定観念によります。

仕事のためなら休日返上や徹夜もいとわない

「仕事とあらば、休日出勤や徹夜も喜んでやる」という場合、かなり社畜度は高いでしょう。

社畜と呼ばれる人は、とにかく「長く働くこと」が良いことと信じて疑わないので、休みの日だろうが夜中だろうが、お構いなしに仕事をしてしまうという特徴があります。社畜にとっては、眠気と戦ったり、疲れを引きずっても出社することは、会社への貢献であり、「やりがい」につながる行為です。とりわけ他人が同様のことをしていれば、なおさら「負けるわけにはいかない」と闘志を燃やしてしまう傾向があります。

長く働くほど成果が出ると考えている

社畜度チェックのポイントとして、「労働時間と成果は比例すると考えている」という点も挙げられます。

本来ビジネスの世界では、「短い時間で多くの成果を出す効率の良さ」が求められますが、社畜はこの考えを認めません。すべての仕事は時間をかけた方が良い結果が出せると信じており、例外はないと思っています。確かにある程度時間をかけた方がうまく行く仕事もありますが、ビジネスシーンではスピードも重要な要素の1つです。

しかし、社畜にはこの観点が欠けているため、無意味に仕事を粘ってしまう傾向があります。

仕事は優先して当然

「仕事は何より優先されてしかるべき」と考えているなら、社畜の可能性はかなり高いでしょう。

社畜は、会社の都合を第一に考える思考が身に沁みついているので、そのほかの用事は、どんなに大事なものであろうとあと回しにして平気です。プライベートの約束は、恋人とのものであろうが親兄弟とのものであろうが、仕事とバッティングするなら破っても仕方ないと本気で思っています。そのため、結婚しても家庭のことは、大抵ほったらかしになりがちです。

体調が悪くても出社する

社畜によくある特徴としては、「体調不良でもかまわず出社する」という点も挙げられます。
「出勤日なら会社に出てくるのが当たり前」という考えを信じて疑わないので、風邪を引いて熱があろうが、けがをしていようが、体が動く限りは会社に向います。周囲としては、正直言って迷惑というのが本音ですが、本人は一切かまわないどころか、「皆感心しているだろう」とさえ思っています。

また、ドクターストップがかかることを恐れて病院に行こうとしない点も、社畜によく見られる特徴の1つです。

上司の言葉を絶対と考える

「上司の言葉は絶対」と本気で考えているなら、立派な社畜と言えるでしょう。

社畜はとにかく、上からの指示に対して「NO」と言う選択肢はないと思っているので、どんな命令であろうと即座に受け入れます。それがどんなに無茶で理不尽なものであろうと、基本的に批判したり否定したりはしません。頭では「できない」と分かっていることですら、何とかやり遂げようとします。

特に直属の上司に対しては絶対服従を貫き、忠実な部下に徹する自分を誇らしいと感じています。

無茶な量の仕事を引き受ける

仕事を拒めず、頼まれれば喜んで次々に引き受けてしまうという人も、社畜の可能性が大です。

上でも述べたように、社畜は基本的に上の指示には従順ですが、こうしてどんどん仕事を課されることを、むしろ「信頼の証」と捉えているきらいがあります。「能力の高さから多くの仕事を任されているのだ」といった感覚ですが、実際は単に便利に使われているに過ぎません。

その点に気付かず、常にさばききれないほどの量の仕事を抱えているようであれば、要注意です。

自分の働き方についての疑問がない

「自分の働き方について、全く疑問を感じていない」というのも、社畜によく見られる特徴の1つです。

客観的に見れば、社畜の働き方は無茶としか言いようのないものですが、本人にそうした自覚は皆無です。どれだけ長時間働こうとも、それが普通と思っているので、心身には知らず知らずのうちに負担がかかっていくことになります。

こうした状態は「仕事依存」とも呼べるもので、いつ体調を崩してもおかしくありませんが、社畜からは客観的な判断力が奪われているので、そのような危険に思い至ることはありません。

働く自分にのみ価値があると思う

「働いている自分にしか価値はない」と考えているなら、それは社畜度が高まっているサインです。

自己肯定感が低い人は、度を越して頑張ってしまう傾向がありますが、これが社畜化を促す要因になります。「一生懸命働かなければ、自分は価値がない人間だ」という強迫観念にとらわれて、どんなに大変だろうと頼まれた仕事を引き受けてしまうわけです。

ただ、前にも述べた通り、会社としては社畜の「便利さ」を最も評価しているのであって、その人本人の価値を認めているわけではない点は、しっかり踏まえておいた方が良いでしょう。

社畜の意味とは?社畜度チェック項目10選

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