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一般常識

「性能」「機能」「特性」の意味と違い

「性能」「機能」「特性」の意味と違い

「性能」「機能」「特性」の意味と違い

「性能」「機能」「特性」の3語は、あるものの性質などについて表す際に使われる言葉です。いずれも使う機会が多くなっていますが、それぞれの違いがどこにあるかという点については、詳しく説明できる人はそう多くないでしょう。しかし、それぞれには特有の意味があり、きちんと使い分けることができます。

今回は、「性能」「機能」「特性」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分け方が知りたいという人は、参考にしてみてくだい。

「性能」とは

性能

「性能(せいのう)」とは、「機械や道具の性質と能力」「機械などが仕事をなしうる能力」といった意味の言葉です。「性」の字は「物の性質、傾向」を、「能」の字は、「力」や「能力」を意味しています。「このパソコンは自作だが高い性能を持つ」「車の性能に運転技術が追いついていない」「このバイクは性能だけじゃなく、デザインもすばらしい」のように使われます。

「機能」との違いはいろいろありますが、簡単に言えば、「それ自体の能力を指す」という点で分けられます。これに対し「機能」は、後述するように「全体の中での役割」を指しています。また、「道具や機械類についてしか使われない」点や、「数値化できる」という点も、「機能」との違いに挙げられます。

「機能」とは

機能

「機能(きのう)」とは、「ある物が本来備えている働き」という意味の言葉です。全体を構成する個々の部分が果たしている固有の役割を指します。また、そうした働きをなすことについても言います。「この部品の機能は画期的だ」「心臓の機能が低下している」「このパソコンには、急速充電機能が付いている」のように使われます。

「性能」との主な違いは、上記のように「全体における役割」を指す点にあります。ですので、たとえば「エンジンの性能」という場合は、「エンジンが発揮できる能力(スピードなど)」という意味になりますが、「エンジンの機能」という場合は、「エンジンが車の走り全体に果たす役割」の意味になります。そのため「機能」は、「性能」のように数値で表すことができません。また、「機能」は道具や機械だけでなく、生物や概念などについても使える点でも、「性能」と区別できます。

「特性」とは

特性

「特性(とくせい)」とは、「そのものに特有の性質」という意味の言葉です。そのものが、他と異なって特に持つ性質について言います。類語には、「特質」があります。「特性」の「特」の字は、「ただ一つ」などの意味を持っています。「素材の特性を活かした料理」「日本人には規律正しさという特性がある」「彼には謙虚と大胆という、2つの相反する特性が見られる」のように使われます。

「性能」や「機能」との違いは、「特有の性質」を指す点にあります。「他のものと明確に区別できる固有の性質を持つこと」が「特性」の条件ですが、「性能」「機能」では、「他と違っているかどうか」については特に問題となりません。また、「特性」は人間に対して使える点も、「性能」との違いになります。

「性能」「機能」「特性」の意味と違い

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