社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「整骨院」「接骨院」「整体院」の意味と違い

「整骨院」「接骨院」「整体院」の意味と違い

「整骨院」「接骨院」「整体院」の意味と違い

街中でよく見かける看板に、「整骨院」や「接骨院」といったものがあります。この2つの施設は、どちらも骨や関節の傷みについて対応する点で似ていますが、何か違いなどはあるのでしょうか。区別が可能なのかどうかが知りたいところです。またそれと同時に、両者とイメージが重なる「整体院」との違いも気になります。

今回は、「整骨院」「接骨院」「整体院」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。

「整骨院」とは

整骨院

「整骨院」の「整骨(せいこつ)」とは、「骨折や関節のはずれた状態などを治すこと」を意味する言葉です。古くは「ほねつぎ」とも呼ばれていました。ねんざや打撲、骨折、脱臼といった怪我の治療を行う場所が、「整骨院」になります。こうした各種の損傷に対し、整復・固定・後療法を実施して、機能回復を図ることを仕事内容とします。

「整骨院」を開業するには、「柔道整復師」という国家資格が必要になります。「柔道整体師」の資格は、大学受験資格を持つ者が、3年以上国指定の学校などで知識・技術を習得し、試験に合格することで得られます。

「整骨院」と「接骨院」の違いは、特にありません。呼び方が違うだけで、仕事内容や必要な資格は同じになります。使い分けのルールなどもないものの、法令では「接骨(または“ほねつぎ”)」のみが使われており、今後は呼称を「接骨」に統一しようという動きも見られます。

「接骨院」とは

接骨院

「接骨院」の「接骨(せっこつ)」とは、「折れた骨をつなぎあわせたり、はずれた関節を元に戻したりすること」という意味の言葉です。骨折や脱臼のほか、打撲や挫傷(肉離れ)、捻挫などの治療を行う場所を、「接骨院」と呼びます。

「接骨院」と「整骨院」は、上で述べたように、表すところに違いはありません。どちらも国家資格の「柔道整復師」によって、骨折や脱臼といった怪我の治療・回復の施術を受ける施設になります。

「接骨院」「整骨院」で用いられる「柔道整復」という技術のルーツは、古武術の「殺法・活法」にあります。「殺法」は人を傷めつけるための攻撃法、「活法」は負傷などを治す回復法で、両者は表裏一体の技として発展してきました。時を経た現在では、前者は柔道などの競技に、後者は医療技術に形を変えて受け継がれています。

「整体院」とは

整体院

「整体院」の「整体(せいたい)」とは、「背骨や骨盤のゆがみを矯正し、筋肉の疲労・凝りをほぐすこと」を意味する言葉です。そうした施術を行う場所を指して、「整体院」と呼びます。

「整骨院」と「接骨院」の違いは前述のようにありませんが、この2つと「整体院」は明確に違います。「整体院」で施術を行う「整体師」は国家資格ではなく、基本の型などがないため、施術内容は各院で異なります。

また、「整体院」の目的は体調を整えることであり、怪我の治療ではありません。そのため、健康保険の適用もされないようになっています。これに対し「整骨院」「接骨院」は、医療機関ではないものの、一部の施術で健康保険の適用が可能です。

なお、「整体」とよく似たものに「カイロプラクティック」がありますが、こちらは特に「脊髄」に注目した施術という点で使い分けられます。

「整骨院」「接骨院」「整体院」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします