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一般常識

「成長」「発育」「発達」の意味と違い

「成長」「発育」「発達」の意味と違い

「成長」「発育」「発達」の意味と違い

「成長」「発育」「発達」の3語は、いずれも「生物などが伸びる、大きくなる」ことについて使われます。特に、人間の子供が育つ際によく使われるようになっていますが、それぞれは一体どのように違うのでしょうか。普段は何気なく使っていますが、詳しい区別の仕方などについては、あまりよく知らないという人も多いでしょう。

今回は、「成長」「発育」「発達」の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「成長」とは

成長

「成長(せいちょう)」の意味は、大きく分けて2つあります。1つ目の意味は、「人や動植物が育って大きくなること」「おとなになること」というものです。この場合は、「子供が成長するのは早い」「この間植えたトマトは順調に成長している」「新人の成長を見守る」などのように使われます。

もう1つの意味とは、「物事の規模が大きくなること」「拡大」というものです。こちらの場合は、「努力の甲斐あって、新しく立ち上げた事業はどんどん成長している」「経済成長率が鈍ってくると、社会の活力も失われだす」のように使われます。

「成長」と「発育」「発達」の違いはいくつかありますが、人の子供について言う場合は、「どの部分の伸びを指すか」という点で使い分けられます。「成長」の場合は主に、身長や体重といった体の大きさの伸びを表す際使われる点が特徴です。

「発育」とは

発育

「発育(はついく)」とは、文字通り「発生して育つこと」「育って大きくなること」という意味の言葉です。「うちの子の発育具合は、他の子に比べて少し早いようだ」「子供の発育を促すために、食事の栄養バランスにはかなり気を使っている」「この子は生まれた時は未熟児だったが、ありがたいことに今では順調に発育している」のように使われます。

「発育」と「成長」は、同じ意味で使われることも多くなっていますが、微妙な違いもあります。「成長」が上記のように、体の大きさの伸びを主に表すのに対し、「発育」はそれに加えて、身体的・神経精神的な機能の伸びも表す点が特徴となっています。「発育」は、「成長」と後述する「発達」の双方を、総合的に評価する言葉であると考えることができます。

「発達」とは

発達

「発達(はったつ)」とは、「体、精神などが成長して、より完全な形態や機能を持つようになること」という意味の言葉です。「子供の心身のすこやかな発達のために、なるべく環境の良い土地に引っ越した」のように使われます。また、「そのものの機能がより高度に発揮されるようになること」の意味もあり、この場合は「文明が発達する」のように使われます。さらに、「発達した低気圧」のように、「そのものの規模がしだいに大きくなること」の意味も持ちます。

このように「発達」という言葉は、「機能の伸び具合」を示す点が特徴で、子供について使う場合には、主に「身体的・神経精神的な機能の伸び」を表すことになります。たとえば、這い這いから歩けるようになったり、言葉を発することができるようになるなどが、「発達」にあたります。この点は、「成長」や「発育」との違いと言えます。

「成長」「発育」「発達」の意味と違い

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