一般常識
「触る」と「障る」の意味と違い

スポンサーリンク
スポンサーリンク
触る・障るの意味と違い
「触る」と「障る」は、どちらも「さわる」と読む言葉です。一見使い分けには迷わないように見えますが、「気にさわる」などのように、意外に使い方が難しい場合もあります。両者の意味合いを詳しくつかむことで、そうした悩みも解決しやすくなるでしょう。
今回は、「触る」と「障る」の意味と違いについて解説していきます。
触るとは
「触る」の意味合いは、主に2つあります。1つは、「あるものに手などを軽くつける」というものです。何かに軽く手をふれたり、身体の一部が当たるなどして、その存在を感覚的に把握することを言います。具体的には、「彫刻に触る」「髪に触る癖」「うるしに触ってしまった」のように使われます。
もう1つの意味合いは、「かかわりを持つ」「関係する」というもので、こちらは「その話題には触らない方がいい」「うかつに触るのが面倒な問題」のように使われます。
「触る」の「触」は、「つの」「つづく」を表す象形から成っています。ここから「つのがつく」「ふれる」を意味する漢字として成り立ちました。
「触る」のポイントは、物理的・比ゆ的な「接触」を表すという点にあります。この点に留意すると、後述する「障る」との違いが分かりやすくなります。
障るとは
「障る」の主な意味合いは、「妨げられる」「邪魔になる」というものです。何かが引っかかったり、行く手を遮られたりすることを指しています。例えば、「無理をすると体に障る」「ゲームのやりすぎは勉強に障る」のような使い方になります。
「障る」の「障」という字は、「丘」「隠しおおう」を表す象形から成っています。そこから「(丘で)へだてる」「差し支える」を意味する漢字として成り立ちました。
冒頭に挙げた「気にさわる」の場合、「障る」と「触る」の両方を使うことができます。しかし一般的には、「気分を阻害される」という意味で、「気に障る」と書くことがほとんどです。使い分ける場合は、「支障」や「障害」という言葉に置き換えると、「触る」との違いが明確になります。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
過料とは?過料と科料、罰金の違い
-
「世論(よろん)」と「世論(せろん)」の違いと読み方
-
「凡例(はんれい)」と「凡例(ぼんれい)」の違いと読み方
-
「嗅覚」と「臭覚」の意味と違い
-
「発足(ほっそく)」と「発足(はっそく)」の違いと読み方
-
日本の少子高齢化の原因と問題点18選
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
「いただく」と「頂く」の正しい使い分け方と違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「重複(ちょうふく)」と「重複(じゅうふく)」の違いと読み方
-
「代替案(だいたいあん)と(だいがえあん)」の違いと読み方
-
ホールディングスとは(持株会社とは)?メリットとデメリット9選
-
「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違い
-
「遵守(じゅんしゅ)」と「遵守(そんしゅ)」の違いと読み方
-
「貼付(ちょうふ)」と「貼付(てんぷ)」の違いと読み方
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い