一般常識
「最後」「最期」の意味と違い
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最後・最期の意味と違いとは
「さいご」という言葉を漢字で表す時、どういった表記が思い浮かぶでしょうか。多くの場合は「最後」でしょうが、「最期」と答える人もいるかもしれません。では、この2つは具体的にどう違うのでしょう。それぞれの意味や、使い分けのポイントなどが知りたいとところです。
そこで今回は、「最後」と「最期」の意味や違いなどについて解説したいと思います。
最後とは
「最後」とは、「ものごとの一番あと、うしろ」という意味の言葉です。つらなっていたり、複数ある何らかのものごとにおける、もっともあとのものを言います。「ここが行列の最後だ」「最後のお菓子を食べられた」「最後の弾丸も尽きた」のように使われます。
「最後」はまた、「それで終わり」という意味もあります。そのあとはどうしようもないと言った意味で、この場合は「一度走り出したら最後、止まることはない」「手を付けたら最後、薬を止めることはできない」のように使われます。
「最後」の「後」は、「糸」や「足」の象形から成り、「(足に糸がからまって歩みが)おくれる」を表しています。そこから「あと」を意味するようになりました。
「最期」との違いについては、以下で見てみましょう。
最期とは
「最期」の意味は、「死に際」というものです。人間の寿命がつきる時を指す言葉となっています。類語には、「臨終」などがあります。「親友の最期を看取った」「最期の顔はやすらかだった」「実に立派な最期だった」のように使われます。
「最期」の「期」という字は、「くぎる」や「月」の象形から成り、「区切られた時間」を指します。その一方で、日本特有の使い方として、「死ぬとき」という意味合いもあります。
このように、「最後」と「最期」は意味が似ていますが、「最期」は特に「人生の終わり」を指すという点に違いがあります。「最後」もそうした意味で使うことができますが、「最期」の表記を使った方が、「臨終」の意味合いが強調されます。使い分けする際は、この点を意識するとよいでしょう。
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