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一般常識

問題・課題・命題・宿題・案件の違い

問題・課題・命題・宿題・案件の違い

問題・課題・命題・宿題・案件の違いについて

日本語には、意味の似た異なる言葉がたくさんあります。
「何か解かなくてはならない事柄」を表す言葉にも、「問題」や「課題」など、さまざまな種類が見られます。こうした言葉は、つい細かい意味を考えずに混同しがちですが、実際にはそれぞれに微妙な違いがあります。勘違いした使い方をしないためにも、1つ1つの意味についてきちんと把握しておきたいところです。

そこで今回は、「問題」「課題」「命題」「宿題」「案件」の5つの言葉について、それぞれの意味の違いを詳しく解説していきます。

問題とは

問題には、答えが要求される問いや、解決すべき事案、悩ましい事柄などの意味があります。例えば、試験における数学の設問や、人間関係での障害といったことが、一般に言う問題にあたります。

問題とよく似た言葉に「課題」がありますが、両者のニュアンスには違いがあります。
両者の違いが明確に出るのが、ビジネスシーンにおいてです。
ビジネスにおける問題という言葉には、組織が掲げる目標と、実際の現状との間にある差異という意味合いがあります。つまり、目標を達成する上で解決しなければならない事柄が、問題にあたるわけです。一方、課題はこの後述べるように、問題に関係した別の事柄を表します。

課題とは

課題には、与えられた主題や、解決すべき仕事という意味があります。
例えば、夏休みの読書感想文や、ごみの不法投棄対策といったことが、一般的な課題にあたります。前述のように問題と似ており、同じ意味で使われることも多くなっています。

しかし、これも前述のように、特にビジネスシーンにおいて両者の違いは顕著です。
問題が目標と現状との間の壁だとすると、課題はその壁を取り除くための、具体的な施策といった意味合いがあります。
例えば、飲食店で1日の来客数が目標に50人足りないという問題があるとすると、あと50人の来客を増やすための施策(この場合はチラシ配りなど)が、課題になります。このようにビジネスにおいては、問題を明らかにした後、その解決のための課題を立てるというプロセスが重要になります。

命題とは

命題は、主に数学や論理学で使われる言葉です。これらにおける命題とは、正解か誤りかの判断が可能な、文章や数式という言い方ができます。
例えば、「太陽は地球の周りを回っている」といった文章は、誤りであると判定できるため、命題に分類することができます。命題の正誤については、「真(しん)」あるいは「偽(ぎ)」という言葉を用いて判定されます。

一方現在では、課題と同じような意味で、命題という言葉を使うことも多くなっています。
例えば地球温暖化問題について、「二酸化炭素の削減が至上命題」などという具合です。
上記のような本来の意味からすると、命題と課題は明確に違いますが、一般的には同じ意味を持つ言葉として定着しているのが現状です。そのため、本来の意味と同時に、こうした使い方についても覚えておく必要があります。

宿題とは

宿題には、持ち帰って解決すべき問題という意味があります。学校で使われる場合には、下校後、家で行うよう求められている学習を指します。そこから転じて、その場で行わなくてもよいが、近いうちに解決しなくてはならない問題という意味も生まれました。
例えば仕事において、依頼主から制作物に対しいくつか変更を指示された場合、「宿題を出された」と表現するといった具合です。

宿題は課題とよく似た言葉で、両者を同じ意味で使う場合もありますが、正確な内容には違いがあります。課題が解決すべき問題一般を指すのに対し、宿題は、ある程度の時間をかけて解決していく問題という意味合いがあります。

案件とは

案件には、しかるべき処理が求められる問題といった意味があります。ビジネスシーンにおいてよく使われる言葉で、さまざまな場面で頻出します。

ビジネスにおける案件という言葉には、今まさに進行中の問題という意味合いと、今後の対応が求められる事柄という意味合いがあります。前者は締め切り間近の仕事や、急に入った仕事などに対して使われ、後者は求人情報で「大量募集案件あり」などといった具合に使われます。ビジネスではどちらかと言うと、現在進行中の問題に対して使われることが多くなっています。

案件は「事案」という言葉と似ていますが、案件が処理を前提とした問題であるのに対し、事案は処理の有無を問わない問題という違いがあります。