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「ポジショントーク」の意味とは?使い方や例文
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「ポジショントーク」の意味とは?使い方や例文
現在「ポジショントーク」という言葉は、ビジネスシーンに限らず、いろいろな場所で使われています。ただ、耳にする機会は多いものの、具体的な意味内容についてはピンと来ないという人も少なくないでしょう。
そこで今回は、「ポジショントーク」の意味や具体例、使いなどについて解説していきたいと思います。
「ポジショントーク」の意味
「ポジショントーク」とは
「ポジショントーク」とは、わかりやすく言えば、「自分に都合のよい発言ばかりすること」という意味の言葉です。「position(位置、立場)」「talk(話す)」と言うように、もともとは「自分の立場や立ち位置に由来してものを言うこと」を指していましたが、そこから「自分の立場を振りかざし、自分が有利になるような発言をすること」の意味でも使われるようになりました。「ポジショントーク」をする人間は、自分の都合でしか話を進めないので、相手と意志の疎通ができず、会話が平行線になるなどの弊害が指摘されています。
日常生活でもよく取り上げられますが、ビジネス用語として使われることも多くなっています。和製英語であり、海外では通用しません。
金融における「ポジショントーク」
「ポジショントーク」という言葉は、金融の分野においてもよく登場します。この場合の使い方は、上記のものとは微妙に異なります。
株式や為替などの市場における「ポジショントーク」は、市場参加者などが自分のポジション(未決済のまま残っている約定)に対し、相場が有利な方向へ動くよう意図した発言を行うことを指します。特定のポジションを持つ人物が、自身の利益のために、その影響力を使った発言をすることです。発言内容が虚偽のものであった場合は、「風説の流布」として罰せられますが、通常の「ポジショントーク」は「市場の予測」とみなされるため、実際に摘発された例はありません。
「ポジショントーク」の具体例
「ポジショントーク」の具体例を挙げて見ましょう。
例えば、荷物の配送に関する顧客からのクレームに対し、一応謝罪をした後に、「お客様のお怒りはごもっともですが、私共も人員が限られているため、すべての商品を納期通りにお届けするのは難しい状況でございます。その点についてぜひご理解いただきたいのですが…」といった発言をするケースです。
また、病院の待合室で、「もう予約時間を1時間もオーバーしてるだろ。患者はお客様だぞ。いつまでも待たせるんじゃないよ」といったことを言うのも、「ポジショントーク」にあたります。
「ポジショントーク」の使い方・例文
「ポジショントーク」の意味は上記のようなものですが、実際の使い方も気になるところです。ここでは、「ポジショントーク」の用法について、例文を交えて紹介していきましょう。
例文:「君は意識してないと思うけど、その発言は自己弁護のポジショントークでしかないよ」
例文:「そいうポジショントークばかり繰り返されると、議論が進まなくなってしまう」
例文:「個人投資家のブログに書いてあることは、ほとんどがポジショントークとも言える」
例文:「ポジショントークに振り回されていては、投資のノウハウは身につかない」
例文:「ポジショントークに対抗するには、客観的な視点を崩さないことが大事だ」
「ポジショントーク」の対策
ここまで「ポジショントーク」の意味や使い方について見てきましたが、相手の「ポジショントーク」に対しては、どのような姿勢で応じるべきなのでしょうか。
上の例文でも挙げたように、「ポジショントーク」に対しては、あくまでも客観的な視点を維持することが大切です。例えば会議で、各部署に対する予算の引き下げについて話し合っている際、ある部署が「これ以上予算を引き下げられると、業務遂行はできない」と反発したとします。こうした際は、売上などの客観的なデータを挙げ、予算維持が難しいことを明確に示すことで、「ポジショントーク」を抑えることができます。
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