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一般常識

「及び」「並びに」の意味と違い

「及び」「並びに」の意味と違い

「及び」「並びに」の意味と違い

「及び」と「並びに」の2語は、どちらも少々改まった場面で使われる接続詞です。共に似たような機能を持っていることから、違いが見えづらい両者ですが、使い分けが全くできないというわけではありません。
では、具体的にどういったポイントで区別されるのでしょうか。その点について知りたいという人も多いでしょう。

今回は、「及び」と「並びに」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、この2つの使い分けに悩んでいる人などは、参考にしてみてくだい。

「及び」とは

及び

「及び(および)」とは、複数の事物・事柄を並列して挙げたり、別の事物・事柄を付け加えて言う際などに使われる言葉です。漢文で接続詞として使われる「及」の字を、「および」と訓読したことに由来があります。「鈴木及び佐藤はこのまま残っておくように」のように使われます。

「並びに」との意味の違いは、特にありません。どちらも接続詞として同じ機能を持ち、同じように使うことができます。ただ、法令用語として使われる場合には、両者の役割は微妙に異なります。この場合の「及び」の役割は、「小さな段階のつなぎに使う」というものです。
わかりやすい例を挙げて見ましょう。たとえば野球、サッカー、マラソン、砲丸投げはいずれもスポーツですが、前の2つは「球技」、後の2つは「陸上競技」という小さな枠に括ることができます。その際に、「野球及びサッカー」「マラソン及び砲丸投げ」と使うといった具合です。

「並びに」とは

並びに

「並びに(ならびに)」とは、「前後2つの事柄をつなぐのに用いる語」という意味の言葉です。接続詞の一種で、「と」などと同じ役割を持ちます。「用紙には氏名並びに住所を記入のこと」「会長並びに社長から祝辞をいただきます」「生徒並びに保護者の皆さまは、このまま退出してください」のように使われます。

「及び」との違いは、上記のように特になく、一般的にはどちらも同じ場面で使うことができます。ただ、法令用語としての役割においては、「並びに」は「大きな段階のつなぎ」で使われるというルールがあります。
上の例えを再び用いると、「野球及びサッカー、並びにマラソン及び砲丸投げ」という具合になります。

このように、法令用語での「及び」と「並びに」は、接続する段階の大きさに応じて使い分けられるようになっています。

「及び」「並びに」の意味と違い

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