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一般常識

「および(及び)」「または(又は)」「かつ(且つ)」「並びに」「或いは」の違い

「および(及び)」「または(又は)」「かつ(且つ)」「並びに」「或いは」の違い

「および(及び)」「または(又は)」「かつ(且つ)」「並びに」「或いは」の違いとは

日本語の接続詞には、さまざまな種類があります。普段はそれらを何気なく使っていますが、こまかい違いについて説明しようとすると、混乱してしまうという人も多いでしょう。

そこで今回は、「および(及び)」「または(又は)」「かつ(且つ)」「並びに」「或いは」という5つの接続詞の意味と違いについて、詳しく解説していきます。

および(及び)

「および(及び)」とは、「及ぶこと、届くこと」といった名詞としての使い方の他に、「複数の事物やことがらを並列的に挙げたり、別の事物やことがらを付け加える際に用いる語」という接続詞としての使い方もあります。
一般的には、後者の意味で使われることがほとんどでしょう。これは漢文訓読の際、接続詞として使われていた「及」の字を、「および」と呼んだことに起因しています。

具体的には、「月曜及び火曜」「国語及び数学」のように使います。また、「鉛筆、ノート、消しゴム及び定規」のように、3つ以上のものを列挙する場合は最後の1つの前だけに用いるようになっています。

「並びに」などとの違いについては、この後解説していきましょう。

または(又は)

「または(又は)」も接続詞の1つで、「2つ以上ある選択肢のうち、いずれか1つを選ぶ際に用いる語」といった意味があります。「そうでなければ」「あるいは」などの言葉でも表されます。同義の言葉として「もしくは」もありますが、こちらは「または」よりあらたまった表現となっています。
具体的には、「父または母」「本人または代理人」といった風に使われます。

「および」との違いについて言うと、「選択」の意味合いがあるかという点がポイントになります。「および」は複数のことがらを並べて挙げるだけですが、「または」の場合は、その中から1つ選ぶ場合に使われるようになっています。

かつ(且つ)

「かつ(且つ)」は、2つの行為やことがらが並行して、または加わって行われることを示す語です。
こちらも漢文訓読に由来する語となっています。「同時に」「また」「その上」などの言葉に置き換えることもできます。使い方としては、「よく学び、かつよく遊ぶ」「目的地は遠いし、かつ移動手段もない」などのようになります。

「かつ」と「および」は働きが似ているようですが、明確な違いがあります。
「および」はことがら同士を並列する場合か、またはあることがらに別のことがらを付け加える際に使う言葉で、つなぐのは名詞同士になります。一方、「かつ」は動詞や形容詞、文節をつなぐ働きを持った言葉になります。

並びに

「並びに」は、前後の2つのことがらをつなぐ際に使われる言葉です。具体的には、「父兄並びにご来賓の皆様方」「氏名並びに電話番号をお書きください」のように使われます。

「並びに」の類語としては、「および」が挙げられます。「並びに」と「および」はほとんど同じ役割を持った言葉ですが、厳密に言うと微妙な違いもあります。「および」は種類や性質が同じものをつなぐ言葉なのに対し、「並びに」は種類や性質がことなるものをつなぐ際に使われるようになっています。例えば、「いちご及びバナナ、並びにハム」といった具合です。また、「いちご及びバナナ、並びにハム及びソーセージ」のように、小さい括りは「及び」を使い、大きい括りは「並び」を使うという区別もできます。

或いは

「或いは」は、「いくつかある同じ性質のものごとの中で、どれか1つ」ということを示す言葉です。用法としては、「多くの子供が塾に通うか、或いは家庭教師に付いて学んでいる」「当日はバス或いは電車でお越しください」などのようになります。

「或いは」に似た言葉として、「または」があります。どちらも複数のものごとから1つを選ぶ際に使う言葉で、一般的にはほとんど同じ意味の言葉として使われています。細かい違いを挙げるとすれば、「または」は数学的には「すべて」も表すという点があります。「或いは」には「すべて」の意味合いはありませんから、選択肢が確実に1つだけという場合は、「あるいは」の方が適していると言えます。