一般常識
「欧米」「欧州」の意味と違い
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「欧米」「欧州」の意味と違い
国際情勢についてのニュース記事などを見る時、よく「欧米」や「欧州」という言葉を目にします。「欧米協調」「欧州歴訪」といった具合ですが、この2つはイメージがよく似ているため、混同されるケースも少なくありません。
しかし、実際には両者の意味は異なっており、明確に使い分けることが可能です。では、具体的にどういった点で区別されるのでしょうか。
今回は、「欧米」と「欧州」の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。
「欧米」とは
「欧米(おうべい)」とは、「ヨーロッパとアメリカ」を意味する言葉です。
「欧米」の「欧」は、ヨーロッパの漢字表記「欧羅巴」の頭文字になります。一方の「米」は、アメリカの漢字表記「亜米利加」の2番目の文字です。
「欧米に対するあこがれは、いまだに日本人の多くが持っている」「欧米諸国が国際社会でリーダーシップを発揮するなどのように使われます。
「欧米」が具体的にどこを指すかは、明確に定義されているわけではありません。ただ、一般的にはヨーロッパの先進国と、北アメリカ2ヵ国(アメリカ合衆国及びカナダ)を合わせた集団をそう呼ぶことが多くなっています。
「欧米」という言葉は、日本では明治以来よく使われてきました。これは、日本が近代化する上で、ヨーロッパとアメリカを手本とした部分が多いことによります。
「欧州」との違いは、「アメリカ(北アメリカ)が含まれる」点にあります。これに対し「欧州」は、後述するように、ヨーロッパのみを指しています。
「欧州」とは
「欧州(おうしゅう)」とは、「ヨーロッパ」を意味する言葉です。
上記のように、ヨーロッパは漢字で「欧羅巴」と書かれますが、これを簡略に表した表記になります。「州」の字は、この場合「大陸」を指しており、「豪州」や「六大州」などと使う場合も、こちらの意味になります。
「夏休みに欧州を旅行する」「欧州連合はEUと呼ばれる」などのように使われます。
「欧州(ヨーロッパ)」の定義はいくつかありますが、地理的にはユーラシア大陸の北西に位置する半島を指します。また、特に「EU加盟国」を指して「欧州」と呼ぶ場合もあります。
「欧州」と「欧米」の違いは、このように、「アメリカ(北アメリカ)を含むかどうか」という部分にあります。「欧米」にはアメリカが含まれるのに対し、「欧州」は含まない点で使い分けられます。
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