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一般常識

「お寺」「神社」「神宮」の意味と違い

「お寺」「神社」「神宮」の意味と違い

「お寺」「神社」「神宮」の意味と違いとは

初詣や神頼みなどをする際訪れる施設に、「お寺」「神社」「神宮」の3つがあります。これらは身近な存在でありながら、その違いについてはあまりよく分かっていないという人も多いでしょう。一体この3つは、どのような点が異なるのでしょうか。
今回は、「お寺」「神社」「神宮」の意味や違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

「お寺」とは

お寺

一般に言う「お寺(おてら)」とは、「仏像を安置し、出家者の住む場所」を意味する言葉です。仏教において、僧や尼が修行したり、仏像を祀ったりする施設を指します。「仏寺(ぶつじ)」や「寺院(じいん)」とも呼ばれます。

「寺」の字は、もともと中国では「役所」や「外国の使節を接待する建物」を意味していました。仏教の施設を指すようになったのは、中国に仏教が伝わった際、最初に「寺(鴻臚寺)」にお経や仏像を置いたことに由来しています。一方「てら」という読みは、梵語の「テーラ(長老)」から来ているとする説が有力です。

このように、「お寺」は「仏教の寺院」を指す点が、後述する「神社」や「神宮」との違いになります。

「神社」とは

神社

「神社(じんじゃ)」とは、「神道の神を祀り、祭祀や参拝をするための施設」を意味する言葉です。日本固有の神々を祀る、神道特有の建築物を指します。また、それと共に祭祀・信仰の組織についても言います。「おみや」などとも呼ばれます。

「神社」の「社」という字は、「土地の神」を意味する言葉ですが、この場合は「神を祀る建物」の意味になります。

「お寺」との違いは、このように「神道の施設」である点にあります。ちなみに両者では、参拝方法にも違いがあります。「お寺」では、賽銭を入れて鈴を鳴らしたあと、手を合わせたまま一礼するのに対し、「神社」では、賽銭を入れて鈴を鳴らし、その後二礼二拍手するのが作法となっています。

「神宮」とは

神宮

「神宮(じんぐう)」とは、「神のおいでになる宮」「神霊を祀る御殿」を意味する言葉ですが、一般的には「格式の高い神社の称号」として使われます。また、その称号を持つ社についても言い、具体的には「熱田神宮」や「平安神宮」、「明治神宮」などが挙げられます。こうした「神宮」の号は、天皇に縁が深い「神社」に対し与えられるようになっています。また、単に「神宮」という場合、狭い意味では「伊勢神宮」を指すようになっています。「伊勢神宮」の呼び名は通称であり、正式名称は「神宮」となっています。

「神宮」の「宮」は、「壮大な家」を意味する漢字ですが、「霊を祀るための神棚」や「神社仏閣」の意味もあります。

このように、「神社」と「神宮」は、どちらも「神道の神を祀る施設」を意味する点で違いはありません。しかし、「神宮」は「神社」の中でも格式の高いものを指す点で、両者を使い分けることができます。

「お寺」「神社」「神宮」の意味と違い

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