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「オピニオンリーダー」の意味とは?使い方や例文・「インフルエンサー」との違い

「オピニオンリーダー」の意味とは?使い方や例文・「インフルエンサー」との違い

「オピニオンリーダー」の意味とは?使い方や例文・「インフルエンサー」との違い

「オピニオンリーダー」という言葉は、日常でもたびたび耳にするものでしょう。「あの人は“オピニオンリーダー”だからね」といった使い方をされますが、一体これはどういう意味なのでしょうか。実はよく知らないという人も、決して少なくないはずです。

そこで今回は、「オピニオンリーダー」の意味や使い方について、例文と一緒に紹介していきたいと思います。

「オピニオンリーダー」の意味

「オピニオンリーダー」は「世論の先導者」

「オピニオンリーダー」とは、英語の「opinion leader」をカタカナで表した言葉です。「opinion leader」の「opinion」は「意見」を意味し、「leader」は「先導者」「指導者」を意味します。つまり、直訳すれば「意見の先導者」ということになりますが、より分かりやすく言い換えると、「世論を導く人」といった意味合いになります。ある集団内において、その人の意見が他の多くの人々に対し強い影響力を持つような人物を言います。日本語では、「世論先導者」「世論形成者」とも呼ばれます。

「オピニオンリーダー」の由来

「オピニオンリーダー」という言葉を初めて使ったのは、アメリカの社会学者P.F.ラザースフェルドとD.カッツです。2人は1964年に、投票行動においてはマスメディアを通じたキャンペーンよりも、家族や友人といった身近な人物の意見の方が強い影響力を持つという事実から、「パーソナル・インフルエンス(個人影響力)」という概念を提唱しました。これによると「オピニオンリーダー」は、マスコミュニケーション過程において送り手と受け手の間に入り、受け手に対し直接強い影響力を行使する人物を指します。

「オピニオンリーダー」の特徴

「オピニオンリーダー」が持つ大きな特徴は、「社会的な地位の質は、その他の多くの人々と変わらない」ということです。つまり「オピニオンリーダー」と呼ばれる人は、集団を形成する周囲の人々より、特に身分や地位が高いわけではないということになります。あくまでも「オピニオンリーダー」その人の意見やライフスタイルが、同じ社会階層に位置する人々に対して強い影響力を持つというのがポイントです。

マスメディアの「オピニオンリーダー」

「オピニオンリーダー」の代表例としてよく挙げられるのが、TVなどに出演している芸能人や、評論家といった人々です。こうした人々は高い人気や知名度を持ち、一般人とは区別される傾向がありますが、社会的な階級という点では受け手と同質であるといえます。

マスメディアにおける「オピニオンリーダー」の波及効果としては、「社会的な事件などに対する意見に賛同が集まる」「寄付やボランティアなどの社会活動の認知が高まる」「広告する商品が流行する」といったものが挙げられます。

ビジネスにおける「オピニオンリーダー」

「イノベーター理論」と「オピニオンリーダー」

「オピニオンリーダー」はビジネス用語としてもよく使われますが、その多くはマーケティング分野での使用となっています。

この分野における「オピニオンリーダー」は、アメリカの社会学者M.ロジャース教授が1962年に提唱した、「イノベーター理論」で言及されています。この理論は、市場の新製品購入に対する行動を5つの層に分類したもので、上から順に「イノベーター(革新者)」「アーリーアダプター(初期採用層)」「アーリーマジョリティ(前期追随層)」「レイトマジョリティ(後期追随層)」「ラガード(遅滞層)」と分けられます。
上に位置する層ほど流行に敏感で、新しい商品に対し積極的な態度を持ちますが、このうち「オピニオンリーダー」となるのは、2番目の「アーリーアダプター」の層です。そして、この「アーリーアダプター」の動向に強い影響を受けるのが、4番目の「レイトマジョリティ」とされています。

ポイントは、最も早い商品購入者である「イノベーター」は、「オピニオンリーダー」にはならないということです。フォロワー(“追従者”の意味)である「マジョリティ」と購入時期が近い「アーリーアダプター」が、市場全体の動向を左右する存在となっています。

口コミと「オピニオンリーダー」

マーケティングにおいて「オピニオンリーダー」となるのは、タレントのような有名人ばかりとは限りません。いわゆる「口コミ」もまた、「オピニオンリーダー」の1つに数えられます。

ECサイトなどに寄せられる数多くのレビューや感想は、ほとんどが匿名またはペンネームによるものとなっています。しかし、そうした無名の人々による意見でも、的確で有益な情報を含んでいれば支持されて、他の消費者の動向に大きな影響を与えることができます。実際に、現在のマーケティングにおいては、口コミをいかに上手く利用できるかが、集客上の大きなポイントとされています。

「オピニオンリーダー」の使い方・例文

ここまでは、「オピニオンリーダー」の意味などについて見てきましたが、具体的な使い方も知りたいところです。この項目では、例文を挙げて「オピニオンリーダー」の使い方を紹介していきましょう。

  • 彼は、現在メディアでもっとも活躍しているオピニオンリーダーの1人だ
  • 今の政治家の中に、オピニオンリーダーと呼べそうな人はほとんど見当たらない
  • 彼女は、環境問題における世界的なオピニオンリーダーとして知られている
  • この本は、オピニオンリーダーのタレントが紹介したことでベストセラーとなった

「オピニオンリーダー」と「インフルエンサー」の違い

「オピニオンリーダー」の意味については上記の通りですが、最近では似た言葉として、「インフルエンサー」というものも盛んに使われています。この2つは、一体どのように違うのでしょうか。

「インフルエンサー」とは、「ある特定のコミュニティにおいて強い影響力を持つ人物」のことです。主にSNSでライフスタイルなどに関する情報を発信し、多くの人の購買行動に影響を与えることから、「Influencer(影響を与える者)」と呼ばれています。

「インフルエンサー」と「オピニオンリーダー」はよく似た概念であり、実際に同じ意味で使われることも少なくありません。ただ、「オピニオンリーダー」には前述のように匿名の「口コミ」が含まれるのに対し、「インフルエンサー」は特定の個人ユーザーについてのみ使われるという点が異なります。

最後に

以上、「オピニオンリーダー」の意味や使い方について、例文とともに紹介してきました。

このように、「オピニオンリーダー」は「世論の先導者」といった意味で使われます。現在はTVなど従来のメディアに限らず、SNSやブログといった場所での活躍も目立ち、マーケティングに活用される例も多くなっています。「インフルエンサー」とは似ていますが、微妙に異なる概念なので、その点はしっかり踏まえておきましょう。