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一般常識

「大雪」「豪雪」の意味と違い

「大雪」「豪雪」の意味と違い

「大雪」「豪雪」の意味と違い

冬に困ることはいろいろありますが、降雪もその1つでしょう。特に大量の降雪は、交通網を乱すなど混乱を引き起こしがちです。ところでこうした現象に対してよく使われる言葉に、「大雪」と「豪雪」の2つがありますが、この2つはどのように区別されるのでしょうか。普段何気なく耳にしているものの、よく考えると違いが分かりづらいことに気付きます。

今回は、「大雪」と「豪雪」の意味や違いについて解説していきますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「大雪」とは

大雪

「大雪(おおゆき)」とは、「雪が大量に降ること」という意味の言葉です。また、大量に降り積もった雪についても言います。「明日から予想される大雪に備え、食料を買い込む」「昨日から降り出した大雪のせいで、道路交通網は麻痺している」などのように使われます。

「大雪」は「たいせつ」と読むこともありますが、この場合は「二十四節気の1つで、新暦の12月7日ごろ」を指します。

一方、気象用語としての「大雪」の定義は、「大雪注意報基準以上の雪」となっています。「大雪注意報」は、「24時間の降雪の深さが5cm以上と予想される場合」に発表される注意報です。季節予報などにおいては、数日以上にわたる降雪で、社会的に大きな影響をもたらすおそれのある雪を指します。

「大雪」と「豪雪」の違いは、一般的には規模に求められます。通常は、「豪雪」の方が「大雪」より降雪量が多い印象になります。

「豪雪」とは

豪雪

「豪雪(ごうせつ)」とは、「異常に多い降雪」といった意味の言葉です。「平成18年は記録的な豪雪の年だった」「北海道は日本有数の豪雪地帯だ」などのように使われます。

「豪雪」の語には、降雪量や積雪量による定義はありません。気象庁の用語説明では、「著しい災害が発生した顕著な大雪現象」とされており、備考に「豪雨に準じた用い方をする」とあります。具体的には、「昭和38年1月豪雪」のような使い方になります。

「豪雪」という言葉は、もともと1961年に各地で大雪が降った際、マスコミが使い始めたものです。その後、1962年に「豪雪地帯対策特別措置法」が制定されたのが、公式用語としての初見になります。

「豪雪」と「大雪」は、「多量の降雪」を指す点で共通し、違いはそれほど明確ではありません。ただ、上記のように一般的には、「豪雪」の方がより激しい降雪に対して使われるようになっています。また、「豪雪」が気象用語として単独では使われないのに対し、「大雪」は単独で使われる点も、両者の使い分けのポイントです。

「大雪」「豪雪」の意味と違い

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