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一般常識

「温泉」「鉱泉」の意味と違い

「温泉」「鉱泉」の意味と違い

「温泉」「鉱泉」の意味と違い

「温泉」は、日本人にとってとてもなじみの深い存在です。古くから怪我や病気に効くとして重宝がられてきましたが、現在でも保養などのために訪れる人は後を絶ちません。一方、そんな「温泉」とよく似た泉水に、「鉱泉」と呼ばれるものがありますが、両者は一体どのように違うのでしょうか。改めて考えてみると、今ひとつよく分からないという人も多いでしょう。

そこで今回は、「温泉」と「鉱泉」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。

「温泉」とは

温泉

「温泉(おんせん)」とは、「地熱のために、その土地の平均気温以上に熱せられた地下水」という意味の言葉です。日本では「温泉法」によって規定されており、それによると、「摂氏25℃以上のものか、または特定の溶存物質が一定値以上含まれるもの」が「温泉」にあたります。ちなみにアメリカでは21.1℃以上、ドイツでは20℃以上と規定されています。

「温泉」というと一般的には「温かい」というイメージがありますが、厳密な定義では前述のように、冷たくても特定の成分が一定量以上含まれれば、「温泉」にあたることになります。ただ、やはり「温」の字が付くと通常は温かいものと思われがちなので、25℃未満のものに関しては、「冷泉」と呼び分けるようになっています。

「鉱泉」との違いはほとんどありませんが、「温泉」には気体も含まれる場合があるのに対し、「鉱泉」は液体のみを指す点で区別できます。また、「温泉」は主に25℃以上のものを指す点も、両者の細かな違いにあたります。

「鉱泉」とは

鉱泉

「鉱泉(こうせん)」とは、「鉱物質の物質やガスを含む湧き水」という意味の言葉です。環境省の規定では、「地中から湧出する温水および鉱水の泉水で、多量の固形物質、またはガス状物質、もしくは特殊な物質を含むか、あるいは泉温が、源泉周囲の年平均気温より常に著しく高いもの」であるとしています。

上で述べたように、「鉱泉」と「温泉」にはっきりした違いはありません。ただ、これも上記のように、「温泉」には二酸化炭素ガスなどの気体も含まれるのに対し、「鉱泉」には液体しか含まれない点で区別することができます。

また、一般的には「鉱泉=温度の低い温泉」のイメージがある点も、両者の違いに挙げられます。実際に、戦前は体温より高いものを「温泉」、低いものを「鉱泉」として使い分けていました。温泉法施行後そうした区分はなくなりましたが、現在でも一般では、泉温25℃未満のものを「鉱泉(冷泉)」と呼ぶ傾向があります。

「温泉」「鉱泉」の意味と違い

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