一般常識
「お経」「念仏」の意味と違い

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「お経」「念仏」の意味と違いとは
「お経」という言葉は、葬儀や法事などの場でおなじみのものでしょう。一方、これとよく似たイメージの言葉に「念仏」がありますが、この2つがどのように違うかご存じでしょうか。年配の方ならまだしも、比較的若い人にはわかりづらい問題かもしれません。
そこで今回は、「お経」と「念仏」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。
「お経」とは
「お経」とは、「仏教の経典」という意味の言葉です。仏教の開祖である釈迦(ブッダ)の教えを記した、文章や書物(実際には釈迦の弟子がまとめたとされるもの)などを指します。「般若心経」や「法華経」など、さまざまな種類があります。読み方は「おきょう」で、「お経を読む」「お経を唱える」「ありがたいお経」のように使われます。
「お経」の「経」の字は、「機織りの縦糸」などの象形から成り、「たていと」を意味しますが、「文書」の意味も持ちます。この場合は、特に「仏の教えを書きしるした書物」の意味合いになります。
「念仏」との違いは、「何を唱えるか」にあります。「念仏」の詳しい内容については後述しますが、「お経」の場合は「釈迦の教え」を唱える点で、「念仏」と使い分けることができます。
「念仏」とは
「念仏」とは、「仏や菩薩の相好などを思い浮かべること、またはその名号(名前)を唱えること」という意味の言葉です。前者の念仏は「観想念仏(かんそうねんぶつ)」と呼ばれ、後者の念仏は「称名念仏(しょうみょうねんぶつ)」と呼ばれます。現在「念仏」という場合は、一般に後者を指すようになっています。
「念仏」の中には釈迦や薬師、弥勒といったものもありますが、代表的なのは阿弥陀仏で、日本における「念仏」は通常、浄土宗の「南無阿弥陀仏」という「六字名号」を指して使われています。「南無阿弥陀仏」の「南無(なむ)」は「礼拝」などを表しますが、この場合は「帰依」の意味合いになります。
「お経」と「念仏」は、どちらも葬儀や法要などで唱えられることから、違いが分かりづらくなっています。しかし前述のように、「お経」で唱えるのが「釈迦の教え」であるのに対し、「念仏」では「仏の称号」が唱えられるという点が、明らかな違いになります。
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