一般常識
「望む(望み)」「臨む(臨み)」の意味と違い

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「望む(望み)」「臨む(臨み)」の意味と違い
「望む」と「臨む」は、ともに「のぞむ」と読む言葉です。これらは印象が似ているため、つい混同して使いがちですが、実際の意味合いにはいろいろな違いがあります。正しい使い方をするには、それぞれの詳しい意味合いについて知っておく必要があるでしょう。そこで今回は、「望む(望み)」と「臨む(臨み)」の意味と違いについて解説したいと思います。
望む(望み)とは
「望む(望み)」の意味は複数ありますが、主なところでは、「遠くを見る」と「願う、欲する」の2つに大別できます。このうち1つ目の意味は、かなりの距離を隔てて何かを見るというもので、「眼下に海を望みながら歩く」「窓から富士山を望む」のように使われます。この場合は、「眺望」の「望」と同様の意味になります。
「願う」の意味では、自分が欲する場合と相手に欲する場合の2種類があり、「高いポストを望む」「君たちに望むことは1つ」「望みは捨てない」のように使われます。この使い方は、「希望」の「望」と同じ意味合いになります。
「望む(望み)」と「臨む(臨み)」は、語源は同じですが使われ方は大きく違います。詳しい違いについては、以下で見ていきましょう。
臨む(臨み)とは
「臨む(臨み)」の意味も、複数あります。1つは「風景や場所に面する」というもので、「崖に臨む家」「海に臨み興奮する」のように使われます。
もう1つは「何かの事態に直面する」というもので、この場合は「危機に臨み緊張する」「友人との別れに臨む」のように使われます。
3つ目は「行く・参加する」という意味合いで、こちらは「大事な試合に臨む」「コンクールに臨む」などのように使います。最後の意味合いは、「他人(主に目下のもの)に対する」というもので、「厳しい態度で部下に臨む」「真摯な姿勢で生徒に臨み、信頼を得た」のように使われます。
このように「臨む(臨み)」は、風景や場所に対して使われる点では「望む(望み)」と同じですが、その他の意味合いは大きく違います。また、「望む(望み)」は他動詞で、主に遠くの景色に対して使われるのに対し、「臨む(臨み)」は自動詞で、近距離の景色に対して使われる点も異なります。
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