一般常識
「残る(残り)」「余る(余り)」の意味と違い
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「残る(残り)」「余る(余り)」の意味と違いとは
「残る(残り)」と「余る(余り)」は、どちらも似たような意味を持つ言葉です。実際に、どちらも同じような場面で使うことができますが、細かく見ると、双方が持つニュアンスは異なります。では、具体的にどの点に違いがあるのでしょうか。
今回は、「残る(残り)」「余る(余り)」の意味と違いについて解説していきましょう。
「残る(残り)」とは
「残る」の意味は、「あとにとどまる」「取り去ったり使ったりしたあとに、なくならないである」「消えないであり続ける」「死に後れる」「後世に伝わる」などいくつもあります。大まかにいえば、何かがある時を過ぎてもとどまり続けることを指します。「残り」は、そうしてとどまったものについて言う言葉です。
「会社に残る」「時間の残りは少ない」「傷跡が残る」「夫は事故死して、妻子が残された」「歴史に残る壮挙だ」のように使われます。
「残る(残り)」の「残」とは、本来「むごい」などを意味する漢字ですが、「もとの状態のままである」の意味もあります。
「余る(余り)」との違いは、重点を置くポイントにあります。「余る(余り)」については後述しますが、「残る(残り)」の場合は「なくならずに存在している」ことに重点を置くところで、「余る(余り)」と使い分けることができます。
「余る(余り)」とは
「余る」の意味は、「多すぎて残りが出る」「数量などがある基準を超える」「割り算で、割り切れずに残りが出る」などというものです。何かがある基準を超えて存在することを指し、「余り」はそうして存在するものについて言います。「小遣いが余る」「彼のふるまいは目に余る」「5÷2の答えは、2余り1だ」のように使われます。
「余る(余り)」の「余」とは、本来「我」を意味する漢字ですが、その後「余分にある」の意味も持つようになりました。
「残る(残り)」と「余る(余り)」は、上記のように重点を置くポイントに違いがあります。「残る(残り)」が「なくならずにまだある」ことに重点を置くのとは違い、「余る(余り)」は「何かが基準量を超えて存在する」ことに重点を置いています。例えば「料理が残る」という場合は、量はちょうどよいものの、結果として全部は食べなかったことを指し、「料理が余る」という場合は、量が多すぎてすべて全部を食べきれなかったことを指します。
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