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一般常識

治す・直すの違い

治す・直すの違い

治す・直すの違いとは

治すとは

治すとは、病気やケガなどの体の異常に手当を施し、健康な状態を回復させることを言います。「治療」という言葉と同じ意味です。具体的には、「風邪を治す」「骨折を治す」などという風に使います。

治すが使われるのは、人間の体に対してだけではありません。犬や猫、鳥などの動物や、植物に関しても、この表記が使われます。つまり、生物一般のケガ・病気を回復させる場合は、「治」の字が使われると言えます。

治すはまた、病気などに限らず、体の状態を今より良いものにする場合にも使われます。例えば、矯正によって歯並びを良くする時に、「歯並びを治す」という具合です。

治すと混同しやすいのが「直す」ですが、その違いについては以下で見てみましょう。

直すとは

直すの「直」という字は、もともと「まっすぐな状態」を表しています。そこから派生して、本来の状態から外れたものに対し、手を加えて正しい姿に戻すという意味が生まれました。この意味では、「治す」とほとんど同じに見えますが、両者は手を加える対象に違いがあります。

直すが対象としているのは、人を含めたモノやコト全般です。例えば、自動車をぶつけて傷や凹みができた時、元に戻す作業は直すと表現します。車などの物だけでなく、言葉づかいや文章の訂正、発音の矯正などに関しても、直すという表記が使われます。また、服装の乱れや立ち姿などの姿勢、気分の悪化を正す場合にも、直すの表記を用います。

このように、直すが対象とする範囲は広く、人にも物にも使うことができます。この点は、治すとの大きな違いとなっています。

まとめ

以上、「治す」と「直す」の違いについて見てきました。一見同じ意味の言葉のようですが、実際は使う場合にはっきりとした違いがあります。治すは生物の病気、ケガを治療する際に用いる言葉です。それに対し、直すの方は、人やモノ、コトの乱れた状態を正す際に使われます。機械の修理や言葉の修正、姿勢や服装の乱れを正す時には、直すの表記を用います。

その一方で、生物を病気などから回復させる場合に、「直」の字が使われることはありません。直すは対象範囲の広い言葉ですが、全てに使えるわけではないので、この点は注意して使い分けるようにしましょう。

治す・直すの違い

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