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一般常識

「美術館」「ギャラリー」の意味と違い

「美術館」「ギャラリー」の意味と違い

「美術館」「ギャラリー」の意味と違い

アートに強い興味がある人にとって、「美術館」や「ギャラリー」は比較的身近な場所でしょう。一方、こうした分野にあまり関心がないか、最近気になりだしたという人にとっては、これらがどう違うのかはなかなか分かりづらいところかもしれません。どちらも美術品を並べておく点で同じに見えますが、果たしてどこで区別されるのでしょうか。

今回は「美術館」と「ギャラリー」の意味や違いについて解説しますので、これらを使い分ける参考にしてみてください。

「美術館」とは

美術館

「美術館」とは、「美術品を収集、陳列する公共的な施設」を意味する言葉です。絵画や彫刻、工芸品などの美術品を収集・保存・展示して、一般の鑑賞や研究に役立てるための施設を指します。「美術館巡り」「オルセー美術館」などのように使われます。

「美術館」の起源は古代ギリシャの奉納画館などに求められますが、近代的な意味での美術館の原型は、18世紀に開館したルーブル美術館であると言われています。日本では、1917年に「大倉集古館」が私設の美術館として、1926年に「東京都美術館」が公立の美術館としてオープンしています。

「美術館」と「ギャラリー」の最も大きな違いは、運営の目的や役割にあります。「美術館」の場合は「美術品の収集・保存・展示」が主眼で、販売は目的に含まない点で使い分けられます。

「ギャラリー」とは

ギャラリー

「ギャラリー」とは、英語の「gallery」をカタカナ化した言葉です。元々は「回廊、廊下」を意味する単語ですが、一般的には「美術品の展示場」「画廊」の意味で使われることが多くなっています。画廊側が展示作品を決める「企画画廊」と、展示スペースを貸し出す「貸画廊」の2種類に分けられます。

「gallery」の語源はイタリア語の「galleria(ガレリア)」で、上記のように「回廊」を意味します。かつては貴族の邸宅の回廊で美術品の展示を行っていたことから、やがて「美術品の展示場」の意味が派生しました。

「ギャラリー」と「美術館」は、前述のように運営の目的や役割が違います。「ギャラリー」は主に作品の展示と販売を行うための施設で、通常保存や研究などは目的としていません。また、「ギャラリー」は入場無料でスペースが比較的狭い点も、「美術館」との違いになります。

「美術館」「ギャラリー」の意味と違い

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