社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「目上」「年上」の意味と違い

「目上」「年上」の意味と違い

「目上」「年上」の意味と違い

日本ではコミュニケーションで礼儀が重んじられるため、「相手とどういう関係にあるか」の見きわめが非常に重要になってきます。そうした時によく注目されるのが、「目上」「年上」という言葉ですが、これらの違いが今ひとつよくわからないという人も多いでしょう。イメージとしてはよく似ている両者ですが、どのような点で区別されるのでしょうか。

今回は、「目上」と「年上」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「目上」

目上

「目上(めうえ)」とは、「自分より地位、階級、年齢などが上であること」という意味の言葉です。また、そうした人についても言います。「目下(めした)」の対義語にあたり、「目上の人と話す時は、いつも緊張してしまう」「いくら目上の者とは言え、あんな失礼な言い方は許せない」のように使われます。

「目上」という言葉の由来は、かつて自分より身分などが上の者に接する際、頭を下げて相手を下から見上げる(目を上げる)姿勢を取ったことにあるとされます。

「年上」との違いは、「年齢以外の要素も基準に含む」点にあります。「年上」は後述するように、年齢の差のみが基準となりますが、「目上」の場合はそれ以外に、地位や階級なども基準として含みます。なお、自分より年齢が下で立場が上の者を「目上」と呼ぶかは微妙なところで、相手との関係性などによっても変わってきます。

「年上」

年上

「年上(としうえ)」とは、「年齢が上であること」という意味の言葉です。自分より年齢が高いことや、そうした人を指します。「周りが年上ばかりの職場は、何となく緊張する」「いつの間にか、部署では自分が一番年上ということになってしまった」「年上だからと言って理不尽な要求ばかり押し付けられるのは、納得がいかない」のように使われます。

「年上」と「目上」の違いは、上で述べたように、「年齢以外の要素も基準に含むか」という点にあります。「目上」が年齢のほかに地位や階級も基準とするのに対し、「年上」は年齢のみを基準とする点で使い分けられます。

日本の社会では年功序列が基本なので、かつては「年上=目上」というケースがほとんどでしたが、現在では成果主義の浸透もあって、年下の上司を持つケースも多くなっています。このような場合に相手を「目上」と呼ぶかどうかは、上記のようにお互いの関係性などによって変わってきます。

「目上」「年上」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします