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「マネタイズ」の意味とは?使い方や例文
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ビジネス用語には日々新しい語彙が加わっていますが、最近よく聞かれるようになった言葉に、「マネタイズ」というものがあります。この言葉、事業の収益面に関する言葉ということは想像がつくものの、詳しい意味となると、正直あまりピンとこないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、「マネタイズ」の一般的な意味とWeb業界における意味に加え、具体的な使い方や手法などについても詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
「マネタイズ」の意味
一般的なビジネスシーンでの「マネタイズ」とは
「マネタイズ」とは、「収益化」を意味するビジネス用語です。一般的なビジネスシーンで使われる場合は、「事業で収益を得る仕組みを作ること」を指します。よりわかりやすい言葉で、「ビジネスモデル」と言い換えると、イメージがしやすいでしょう。2007年ごろから登場した言葉で、Web業界を中心に広まりました。
Web業界における「マネタイズ」の意味
「マネタイズ」という言葉が使われだしたのは、上記のようにWeb業界が先駆けです。ただし、こちらでの意味合いは、一般的なビジネスシーンでのものと微妙に異なります。
そもそもこの言葉が使われるようになったきっかけは、ネットの普及で動画サイトやポータルサイト、無料ゲームなどの無料サービスが続々と登場しだしたことにあります。これらのサービスは、利用者数を増やすため基本的に無料での提供を行っていますが、事業を継続するためには、資金を安定的に得る仕組みが欠かせません。「マネタイズ」という言葉は、この無収益のサービスを、収益を上げられるサービスに変える取り組みの中で登場してきました。つまり、この業界における「マネタイズ」は、「無料のサービスから収益を得られるようにすること」を指していると言えます。
Web業界において「マネタイズ」の考えは、事業の成否を決める柱として、現在でも重要視されています。
「マネタイズ」の語源
「マネタイズ」というカタカナ語は、英語の「monetize」という単語に由来しています。「monetize」の意味は、「収益化する」「法定通貨と定める」「(国債などを)貨幣化する」「貨幣に鋳造する」といったものです。具体的には、「monetize a live event(ライブイベントを収益化する)」のような使い方がされます。
「マネタイズ」の使い方・例文
上では「マネタイズ」の意味について見ましたが、実際の使い方についても知りたいところです。ここでは、ビジネス用語としての「マネタイズ」の使い方について、具体的な例文を挙げて見ていきましょう。
例文①:「ソーシャルゲームのマネタイズ手段としては、日本では“ガチャ”と呼ばれるシステムに偏っているのが実情だ」
例文②:「せっかく質の高い動画コンテンツを作っても、うまくマネタイズできないのでは意味がない」
例文③:「マネタイズで躓いたせいで、鳴り物入りで始まった事業もすぐに頓挫してしまった」
例文④:「狙い通りブログの閲覧数も伸びてきているので、あとはどうマネタイズするかが問題だ」
例文⑤:「社会事業のマネタイズを成功させるのは簡単ではないが、十分可能なことだ」
「マネタイズ」の代表的な手法
ここまで「マネタイズ」の意味と使い方について見てきましたが、具体的なやり方としては、どのようなものが挙げられるのでしょうか。この項目では、「マネタイズ」の代表的な4つの手法を紹介していきましょう。
①広告モデル
こちらのモデルは、サービスに対しクライアントからの広告出稿を受けることで、収益を得るという「マネタイズ」手法になります。この場合重要なのが、サービスの抱えるユーザー数で、ユーザーの数が多いほど、広告の値段は上がっていくことになります。
具体的な例としては、バナー広告における「クリック型報酬広告」「成果報酬型広告」などが挙げられます。また、検索エンジンで検索した際に表示される「検索連動型広告」も、このモデルの一種にあたります。
②ECモデル
こちらは、ネットの通信販売に伴う手数料などによって収益を上げるタイプの「マネタイズ」手法です。事業者は店舗にECを行う場を提供する代わりに、出店料や売上手数料を対価として得る仕組みとなっています。出店者が増えるほど、事業者が手にする利益は大きくなります。
代表例としては、Amazonや楽天などの「ショッピングモール型EC」が挙げられます。
③課金モデル
「課金モデル」は、一部のサービスの利用にあたって、ユーザーにお金を払ってもらうタイプの「マネタイズ」手法を意味します。基本的な機能については無料で提供されますが、より高い機能を利用する場合は、有料会員になるなど課金しなくてはならない仕組みです。
代表的な例では、SNSなどの無料コンテンツで人を集め、有料コンテンツに誘導する「オンラインサロン」や、ソーシャルゲームの「アプリ内課金」などが挙げられます。
④仲介モデル
こちらの「マネタイズ」手法は、いわゆる「マッチングプラットフォーム」のサービス利用に伴う手数料で収益を上げるタイプになります。このプラットフォームを通じて、何かを売りたい「売り手」とそれが欲しい「買い手」が出会い、マッチングが成立すれば、成功報酬として手数料が支払われる仕組みです。
登録料や出品料などは基本的に無料で、取引の成立数が増えるほど、事業者の収益も大きくなります。代表的な例としては、メルカリなどの「フリマアプリ」が挙げられます。
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